アルヴェルやランクルオーナーが怯える「ゲームボーイ」ってなんのこと？ ハイテク盗難ツールの最新事情が凄かった

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自動車窃盗はコロナ禍で潮目が変わった？

警察庁の発表によれば、2016年には1万1655件であった自動車盗難認知件数はおよそ半数にまで減少している一方、2023年には5762件、2024年には6080件と2021年以降は微増傾向にあります。

その理由について、自動車盗難に詳しいある業界関係者は次のように分析します。

「2020年ころまでは、クルマそのもののセキュリティ技術が進歩したことや、ドライブレコーダーを含む監視カメラの数が増えたことで、自動車盗難は急速に減少しつつありました。

また、新車の供給量も一定していたため、ごく一部の希少車をのぞいて、窃盗犯にとってはそもそもクルマを盗み出すメリットが薄かったこともあると思います。

しかし、コロナ禍になり新車の供給が急激に落ち込んでしまいました。その結果、中古車市場が全体的に高騰し、新車価格を超える価格で取引されるものもめずらしくなくなりました。

さらに、世界中が同様の状況になっていたため、窃盗犯にとっては海外に流すことでアシがつきにくいという状態が発生することとなりました。

こうした事情が重なりあったことで、コロナ禍以降には『日本で盗難したクルマを海外で販売する』という行為が犯罪者たちの間でひとつのトレンドとなってしまったために、自動車盗難が下げ止まっているものと考えられます」

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