W12・610ps最速モデル GTCスピードに乗った!
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:ベントレー モーターズ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:ベントレー モーターズ ジャパン
旅の目的地は、南西部に広がる牧草地帯。幌を上げたままモーターウェイを走っていれば、風切り音や幌からの侵入音はほとんどない。ストーンヘンジの近くでクルマを下りて初めて、このあたり特有の強風が吹いていることに気付いたほどだ。暖かい紅茶とマフィンで小休止をとった後、幌を下ろして走り出す。風の巻き込みは抑えられているが、ワインディングロードを駆け抜けるときにかすかに頬を打つ風が心地よい。シフトヘッドを「スポーツ」に入れてスロットルを踏み込むと、軽量化コンロッドやフリクションロスの低減などにより610ps/76.5kgmまで高められた6リッターW12気筒ツインターボ・ユニットが鼻先で唸りをあげる。
ノーマルと比べて、サスペンションがフロント10mm、リア15mm低められているが、ローフリクションダンパーの採用によって荒れた路面でも乗り心地は悪くない。連続可変式ダンピング・コントロール・システムの中からソフトな設定を選ぶこともできるが、その必要は感じられなかった。ノーマルと比べると、わずかにステアリングを切ったときのフィーリングが繊細なのは、275/35R20とハイトの低いタイアを履くためだろう。
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