BMW「iX3」公式サイトに“謎のセダン”発見！ ノイエクラッセ世代の次期モデルか？

ドイツ公式サイト内の未発表セダン「画像：APOLLO NEWS SERVICE」

ノイエクラッセが拓くBMWの新しい設計思想

「ノイエクラッセ」という名称は、1960年代に登場した中型セダンシリーズに由来しています。当時のノイエクラッセは、戦後のBMWが再び勢いを取り戻すきっかけとなったモデル群でした。

現代のノイエクラッセは、その名を受け継ぎつつ、電動化・ソフトウェア・車両制御を統合する次世代車両構築コンセプトとして位置づけられています。BMWはこの基盤上で、EV専用モデルやハイブリッド車など、幅広い駆動方式を展開する方針です。

また、電装構造も大幅に刷新されています。従来は約20個のECU（電子制御ユニット）が使われていましたが、ノイエクラッセ世代では4つの高性能コンピューター「スーパーブレイン」に統合。

これらがワイヤレスで通信することで、約600メートル分の銅線が不要となり、軽量化と生産効率の向上を実現しています。

BMWは、新型iX3を2026年夏頃に米国で発売予定です。高性能仕様は航続距離約640kmで6万ドル以下（約899万円）、ベース仕様は約480kmで5万5千ドル未満（約824万円）と見込まれています。

iX3の公式サイトに登場した“謎のセダン”の正体はまだ明らかではありません。しかし、ノイエクラッセ世代が描くBMWの新しい設計思想の一端が、あの短い映像の中に確かに見えているのかもしれません。

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（写真：APOLLO NEWS SERVICE、BMW）