独自路線行くプレミアム 新型CTS × 岡崎五朗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
前述したように新型CTSのフットワークはとてもスポーティーだ。しかもそれはステアリング操作に対する反応のみを引き上げた底の浅いものではない。先代同様、新型もニュルブルクリンクでの徹底的な走り込みによって基本性能を磨き込んでいるだけあって、実に奥行きの深いハンドリングを示してくれる。今回は横浜周辺での試乗となったのでワインディングロードは走れなかったのだが、狙ったラインをデッドに狙っていける正確なステアリング特性、リアルなインフォメーションを伝えてくるステアリング、うねりのあるコーナーでのボディコントロールのよさなど、実力の片鱗は十分に伝わってきた。経験上、こういうフィーリングの足はワインディングを飛ばしても破綻なくキッチリ走ってくれるはず。高速道路での直進安定性は申し分ないレベルに達していた。
3.2リッターモデルは18インチタイヤとスポーツサスペンションを装備するため乗り心地は引き締まっている。しかしボディがガッチリしているため、不快な硬さではない。尖った段差を通過してもきちんとショックの角を丸めてくれるから、硬さが荒さに結びつかないのだ。このあたりも「本物感」を感じさせるところである。
CTSの価格はHDDナビや10スピーカーのBOSE5.1chオーディオが付いて620万円。同じアメリカ車というくくりで考えるとダッジ・チャージャーあたりが頭に浮かんでくるが、僕はむしろメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズの上級モデル、あるいはEクラスや5シリーズの下位モデルがCTSのライバルになると思う。エンジン特性やデザインなど、アメリカ車っぽさ、キャデラックらしさを感じさせる部分はあるが、全体的なキャラクターは欧州車風であり、奔放なチャージャーとはまるで異なる雰囲気をもっているからだ。
まだ試乗していないが、ほぼ同じ装備内容で500万円を切った2.8リッターモデルも大いに注目すべき存在だし、さらに年末には550ps! を発生する6.2リッターV8スーパーチャージャーを積んだ高性能バージョン「CTS-V」が米国で発売されることになっている。ちなみに今度のCTS-Vは日本にも輸入される予定とのこと。日本ではいまひとつ存在感を発揮しきれていないキャデラックだが、CTSを核に、その存在感は確実に高まりつつある。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ブレイズの新型電動アシスト自転車「スタイル e-バイク」、名古屋市ふるさと納税の返礼品に
EU、日本の「軽自動車」参考に独自規格の「小型EV枠」新設へ[新聞ウォッチ]
冬キャンプが激変! 極厚「Bears Rock封筒型寝袋-30℃」に注目の新色登場
レクサスの新「ちいさな“高級SUV”」発表で反響殺到! 「着実にアップデートしてる」「LBXより好き」の声も! ロングセラーモデル「UX」に寄せられた“熱視線”とは
【フォルクスワーゲン】ディズニー最新作「ズートピア2」にIDシリーズが出演!
数々の偉業を達成したホンダ/HRCとレッドブルの提携が終了「ホンダの技術と人材が貢献できたことは大きな喜び」とHRC渡辺社長
2025年王者ランド・ノリス、来季カーナンバー「1」を使用へ「『オレたちはナンバー4だ!』って言うのは、あんまり格好良くないからね」
東武線「寝過ごし注意の駅」が1年で最も賑わう!? 一大イベントに1万5800人が詰めかける
ポルシェ、ペピタやタータンなど歴史的シート生地を復刻…旧車のレストアを支援
アジア最大規模のアートブックの祭典「TOKYO ART BOOK FAIR」が今年も開催!
「ランクルを“装甲化”するらしいんですが」民生車の軍事転用、成功には何が必要? 軍採用メーカーの答えは
薄型0.3cmで収納力アップ! “忘れ物・探し物が減る”ノートPC用ガジェットポーチに新色が登場 高機能なのにコストパフォーマンスに優れた一品とは
【どうなる?】合併破談から1年。日産とホンダの共同開発協議が再び報じられ“米国向けV6ハイブリッド”の行方が注目される展開に
【生産終了説】のあった「マツダ2」が一部改良で「延命」。新型登場の可能性は“ほぼゼロ”でも残された“選択肢”とは
【欲しい人は動け】新型「ランドクルーザーFJ」の最新情報まとめ。400万円台の“手が届く本格クロカン”が誕生し、優先販売がすでに始まっている
スズキ「ジムニー シエラ」3ドアが2026年型から豪州で復活。装備内容や価格改定から見える海外でのニーズと人気度
【まさかの“最強の商用車誕生”】トヨタ「プロボックス」一部改良で使い勝手が激変。ACC標準化で日常もアウトドアも“隠れ最適解”になった件
中国向け「RAV4」は“約378万円〜”の設定で登場。国内仕様コア/アドベンチャーの2モデル体制が示す市場差
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
日産エクストレイル次期型が徐々に姿を現す! 新たなデザインと進化型プラットフォームの特徴とは?
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!