新型VWゴルフGTIは大人しい外観からは想像できない、現行GTIを大きく上回るスポーツ性能をもっていた
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、フォルクスワーゲンAG 160
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一方、黒を基調とするインテリアでは、ドア、ダッシュボード、ステリングホイール、シートなどに赤いトリミングがアクセントで入る。スポーツシートのクッション部分は初代から続く伝統のタータンチェック柄だ。操作系はベースモデルと同じフルデジタルで、メカニカルスイッチはドアウインドウの開閉用だけとなっている。
ドライバーの正面にはスタンダードモデルと同じ10.25インチのバーチャルディスプレイが装備されるが、グラフィックとメニューは異なり、パワーや過給圧、あるいはGレートなどGTI独自の情報を表示する。
搭載されるエンジンは旧モデルに搭載されていた2リッター4気筒だが、開発呼称は「EA 888 evo4」となっている。最高出力は245ps(180kW)、最大トルク370Nmとゴルフ7 GTIのパフォマンスと同じだが、燃料噴射圧を200バールから350バールへ引き上げ、欧州最新の排気ガス規制値(ユーロ6d-ISC-FCM)に対応している。このエンジンには標準で6速MT(MQ350)、オプションで7速DSG(DQ381)が組み合わされる。カタログ上のダイナミック性能は0-100km/hは6.3秒、最高速度は250km/hでリミッターが介入する。
シャシーはフロントにマクファーソンストラット、リアはマルチリンクと変更はないが、ドライビングプレジャーの向上やコーナリング性能の改善を目指して様々なアップグレードが行われている。サブフレームはこれまでクラブスポーツ専用だったアルミ製が採用され3kgの軽量化と剛性アップが図られた。サスペンションではバネレートがフロントで5%、リアでは15%アップ、オプションのDCC(アダプティブシャシーコントロール)は各ホイール毎に毎秒200回のダンピングコントロールを可能にしている。
さらにプログレシブEPSもソフトウェアの改良で操舵入力に対する反応が素早くなっている。一方でノーマルゴルフにオプションで選択可能な48Vのマイルドハイブリッドの搭載は重量増加を避けるために採用は見送られた。
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