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新型ダッジJCが証明 アメ車のYes,we can!

細かくみるとそれなりではあるが…

とはいえ今のアメ車に過剰な期待は禁物だ。特に激戦区の日本のミニバンワールド。そうそう外様が来てカンタンにトップを取れるほど甘くはない。まずは取り回しだが、前述したようにボディは大きめ。特に1.9メートル弱の横幅は日本じゃそれなりのサイズだし、全高もフロア高も、今の低床プラットフォームミニバンに慣れた我々から見ると少々野暮ったい。

居住空間に関しては確かに1列目、2列目の広さ、特に横空間はなかなかだ。ついでにシアターレイアウト、つまり1列目より40mm高い2列目、2列目より17mm高い3列目の配置も良好なのだが、肝心の3列目の居住性はイマイチ。天井回りは身長176センチのワタシが座って頭が付くか付かないかで、横幅はタイヤハウスもあって狭めだし、床が高いのでヒザが出っ張る。リアウィンドウの上下幅が狭いこともあって、ドライバーの後方視界も含めて開放感ももう少しだ。

走りの印象も言っておくとアベンジャー譲りの2.7リッターV6・DOHCは、最高出力185馬力とそれなりにパワフルだが、全くの実用エンジンで、高回転が伸びるとか、つややかだとかそういうことはない。乗り心地も高張力鋼板と超高張力鋼板をボディ全体の36%、それもピラー回りに重点的に使われているということで剛性感は十分だが足回りは若干堅めで、路面の凹凸をそれなりに拾う。ステアリングフィールも軽く滑らかだが、ボディの重さもあってスポーティとは言い難いし、ブレーキも良く効くがアシスト力が大きめでやや唐突。神経質な人から見ると不満が残るところだろう。

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