新型ランボ「テメラリオ」は“1万回転”V8やPHEVで話題満載もデザインは保守派に
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ランボルギーニ・ジャパン 18
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ランボルギーニ・ジャパン 18
一方、メカニズムは相変わらずのイケイケであります。
ランボルギーニのHPEV(ハイ・パフォーマンス・エレクトリファイド・ビークル)として、昨年発売されたV12搭載フラッグシップスーパースポーツの「レヴエルト」に続く第2弾の“プラグインHV”となるテメラリオですが、エンジンから一新されたパワートレーン自体は今年5月に先行して発表されていました。
まず、ベースとなる完全新設計のエンジン「L411」は90度V8で、Vバンクの間にツインターボユニットを置く、今流行の“ホットV”構造を採用。チタンコンロッドやDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングされたロッカーアームを与えられたこのエンジンの最高回転数はなんと1万回転。
組み合わされるプラグインHVシステムは、前輪の左右に1個ずつと、リアのエンジンとトランスミッションの間に1個の合計3モーターで、システム出力は920ps、0-100km/h加速は2.7秒と先代の最速モデル「ウラカン ペルフォルマンテ」の2.9秒を0.2秒短縮し、兄貴分のレヴエルト(2.5秒)に肉薄します。
1万回転へと昇り詰めるエンジンサウンドも入念にチューニングされ、チッタ/ストラーダ/スポルト/コルサの各モードで異なる調律がなされているとのこと。
プラグインHVだけにEV走行も可能で、フロントモーターのみで走るFWDになるのも興味深いですが、レヴエルトと共通のリチウムイオンバッテリーの容量は3.8kWhと小型なので、航続距離は10kmにも満たないぐらいかもしれません(EVレンジは未公表)。
ちなみにこのバッテリーパックや8速DCT、モーターなどにレヴエルトと共通するパーツが多用されていますが、レヴエルトがモーターの“逆回転”でバックするのに対して、テメラリオは一般的なバックギアを装備します。
また、オールカーボン製のレヴエルトと違ってボディ骨格はオールアルミのスペースフレーム構造。3.8kWhのリチウムイオンバッテリーはセンタートンネル部分に配置されています。
<テメラリオの主なスペック>
・全長×全幅×全高|4706×1996×1201mm
・ホイールベース|2658mm
・乾燥重量|1690kg
・エンジン|4.0L V8ツインターボ(ドライサンプ)
・最高出力|800ps(9000-9750rpm)
・最大トルク|730Nm(4000-7000rpm)
・許容回転数|10000rpm
・システム最高出力|920ps
・トランスミッション|8速DCT
・0-100km/h加速|2.7秒
・最高速度|343km/h
・パワーウェイトレシオ|1.84kg/ps
・サスペンション|前後ダブルウィッシュボーン
・タイヤサイズ|前255/35ZR20、後325/30ZR21(ポテンザスポーツ)
さて最後に予想価格ですが、ベース価格で30万ドル(※1ドル=145円で計算すると4350万円)、オプション込みで30万ドル半ばあたりをイメージしました。ちなみにウラカンSTO(販売終了)は4125万円、レヴエルトは6543万円~となっていますが、テメラリオの日本価格や導入時期についても注目であります!
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