【バブル終焉か】「ランクル250」の中古車相場が「3ヶ月で100万円も下落」の背景とは。今後はどうなる？

トヨタ ランドクルーザー300

今後はさらに入手しやすくなるかも？

前出のある業界関係者は「ランドクルーザー250は、今後さらに入手しやすくなるかもしれない」としたうえで、その理由を次のように説明します。

「ランドクルーザー250はグローバルモデルとして世界各国で販売されていますが、欧米中といった主要市場では、日本ほどの人気を得ていないようです。

たとえば、欧州市場では各国の税制の影響もあり、ランドローバー『ディフェンダー』や『ディスカバリー』よりもやや割高な価格設定となっています。また、北米市場では、ジープ『グランドチェロキー』やフォード『ブロンコ』といったアメリカブランドのオフローダーに押され気味です。

電動化が進む中国市場でも、地元ブランドに対して明確なアドバンテージを示せていないのが実情です。

これらの主要市場の販売状況がさらに鈍化すれば、日本国内向けの割当台数が増えることが予想されます」

日本国内向けの割当台数が増えれば、日本のユーザーはランドクルーザー250をより手軽に入手できるようになります。ただ、グローバルでビジネスを展開するトヨタにとって、そうした状況は決して喜ばしいものではないのかもしれません。

（終わり）

（写真：トヨタ、ジープ、フォード、ランドローバー）