【バブル終焉か】「ランクル250」の中古車相場が「3ヶ月で100万円も下落」の背景とは。今後はどうなる？

トヨタ ランドクルーザー250

「ランクル250」の納期改善は海外の人気次第？

では、なぜランドクルーザー250は、新車の供給が安定するようになったのでしょうか？　前出のある業界関係者は、次のように話します。

「トヨタは、ランドクルーザー250を『ランドクルーザーシリーズの中核モデル』と位置づけており、高いオフロード性能もさることながら、オンロードでの実用性にも配慮されています。

言い換えれば、ランドクルーザーシリーズのなかでもっとも“乗用車的なモデル”ということです。

市販車としては世界最高クラスの悪路走破性能を誇るランドクルーザーシリーズですが、日本のユーザーはオンロードでの使用が大半です。一方、ランドクルーザー300やランドクルーザー70は、中東やオーストラリアなどで唯一無二の代替不可能な存在となっています。

こうした背景から、日本国内向けに関しては、ランドクルーザー250の生産台数がもっとも多くなっています。

月販目標台数（基準台数）で見ると、ランドクルーザー300は700台、ランドクルーザー70が400台であるのに対し、ランドクルーザー250は2250台とされています。

また、ランドクルーザー300やランドクルーザー70の販売は中東やオーストラリアが大部分を占めるのに対し、ランドクルーザー250は日本にもかなりの割合が割かれているようです。

逆に言えば、中東やオーストラリアでの需要が落ち着かない限り、ランドクルーザー300やランドクルーザー70の日本国内向けの供給は進まないと思われます。

そして、新車の供給が進まない限り、中古車相場が落ち着くことはなさそうです」