元祖スカイアクティブのCX-5が一新。公道試乗で見えた魅力と課題とは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
ボディサイズは全長4545(4540)×全幅1840(1840)×全高1690(1705)mm、ホイールベース2700(2700)mm。取り回し(最小回転半径は先代も新型も5.5m)にも優れていた先代CX-5の基本を踏襲しており、その変化は微細。それにも関わらず、見た瞬間の印象が大きく違う。※()内数値は初代CX-5のもの。
初代が背の高さを基調にしたボリュームで存在感を出しているとすれば、新型はトレンドでもある水平基調のワイド感で存在感を出している。デザインの洗練という表現が浮かぶが、個人的には先代モデルのような丸みのある女性的な柔らかい造形も少し欲しい気がした。このあたりの印象はボディ色でも大きく異なるのかもしれない。
1840mmの全幅は変わっていないものの、タイヤ左右間の距離を示すトレッドはフロントで10mm、リアで5-10mm広げられた。ギリギリまでタイヤを外に配置して、走りの踏ん張り感を向上。見た目にもボディ面に“ツライチ”のカッコ良さを実現しているのだ。欧州車が得意とするツライチ採用には大拍手を送りたい。
インテリアはさらに洗練されている。シートポジションの調整しやすさやボタン配置の良さなど、運転のしやすさは先代を踏襲。ブレーキの踏み間違いの要因とも言われるペダル位置へのこだわりなどは、玄人目線でも大拍手だ。
アルミ調のアクセント加飾の使い方など、落ち着いた高級感を漂わせる雰囲気づくりも上手い。センターモニターのサイズが小さいのが気になるが、先代から乗り換えたとしても、インテリアの洗練度合いには十分に満足できるだろう。
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