13代目クラウンがMC!岡崎五朗による再評価
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
マイナーチェンジの柱となるのは、2.5リッター2WDモデルの燃費向上と内外装のブラッシュアップ、そして装備類の見直しによるベースモデルの価格引き下げだ。
電動パワーシートの省略により、ロイヤルのベースモデルは368万円から345万円に、アスリートは374万円から355万円に、それぞれ価格を引き下げた。長引く不景気に対応し、少しでも買いやすい価格にしてほしいという要望がユーザーやディーラーから寄せられたのだろう。クラウンからパワーシートを奪ってしまうというのはちょっとばかりやりすぎという気もするけれど、顧客の要望にどこまでも応えるのがクラウンの本質だとするなら、パワーシートなんていらないからもっと安く、という意見を無視できないのもまたクラウンの宿命なのだろう。
ATのマップ変更やオルタネータ制御の緻密化によって、燃費は12km/リッターから12.4km/リッターへと0.4km/リッター向上。パーセンテージにすればたったの3%強だが、これにより平成22年度燃費基準+15%を達成し、50%のエコカー減税(ベースモデルで10万3900円)を獲得。価格引き下げとあわせれば、支払額は33万円以上安くなる。加えて、指定燃料がハイオクからレギュラーになったことも、経済性という面では大きな進化だ。
外観でもっとも目立つ変更はフロント周りだ。ロイヤルではフロントバンパー開口部を水平基調にすると同時にグリルもよりワイドなものに変更して存在感を向上。一方、アスリートはフロントバンパー両サイドの開口部を大型化し、よりアグレッシブな顔つきになった。ロイヤルとアスリートの個性をより引き立たせる変更と言っていいだろう。
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