13代目クラウンがMC!岡崎五朗による再評価
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
高級ブランドを語るとき欠かせない要素となるのが伝統だ。そんな観点から眺めたとき、クラウンは間違いなく日本でもっとも伝統のあるブランドである。日本初の純国産乗用車として1955年に登場。以来50数年、13代にわたって続いてきた歴史の長さ、そしてその積み重ねである国内累計販売台数500万台以上という数字には、いくらレクサスが頑張っても手に入らない強固な伝統が備わっている。
その反面、伝統のあるブランドだからこそ直面する難しさもある。開発陣が新しいことにチャレンジしたいと思っても、ユーザーがなかなか許してくれないのだ。足踏み式パーキングブレーキの操作方法ひとつとっても、最近はもう一度踏み込んで解除するフットリリース式がトヨタ&レクサスの主流だが、クラウンはずっと採用してきた手動式解除を踏襲している。運転席ドアにあるトランクオープナースイッチも、クラウン以外ではほとんど見られなくなったレイアウトだ。機能的に意味があるわけではない。しかし、変えたいと思ってユーザー調査をすると「変更はNO」という答えが返ってくるのだという。このあたりは、伝統を守りつつ革新していくことの難しさを感じる部分である。
そんな難しさがある一方で、他のモデルに先駆けて新しい技術を積極的に採用してきたのもクラウンの特徴だ。たとえば横滑り防止装置や透過型無機ELディスプレイの採用もクラウンが初めてだった。現行モデルでは、カーナビの地図情報を利用して一時停止交差点手前でのブレーキ操作をアシストする「ナビ・ブレーキアシスト」や、居眠り検知機能を加えた「ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム」、ハイブリッドに採用したTFT液晶式「ファイングラフィックメーター」といった世界初となるアイテムを搭載。さらには、AVS(ナビ連動式可変ダンピングシステム)、DRAMS(駆動力統合制御システム)、VSC、TRC、EBD付ABS、EPSを総合制御するVDIM、ハイブリッドモデルなどなど、トヨタのもつ最新技術を惜しげもなく投入しているのがクラウンなのである。
そんなクラウンが今春マイナーチェンジを受けている。変わったところはどこか? あるいは変わらないところは? 改めて見ていくことにしよう。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
三菱『デリカD:5』18年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
トヨタが「アルファード/ランクル」を守る“最新セキュリティ”提供スタート! 社会問題化する“自動車盗難”に新対策! KINTOと協力の「サービス名称」も変更!
旧パチンコ店を改装、newmoが大阪にタクシー営業所開業…AI配車や自動点呼機器を導入
【ヤマハ】「WR125R」を1/30発売! 原付二種で復活した WR シリーズのオン・オフモデル
東京で新たなクルマ文化イベント、「NoWhereToGo 2026」開催へ…2026年1月12日
2026年F1新システムの正式名称が発表に。『オーバーテイク・モード』『ブースト・モード』『アクティブエアロ』が登場
発売から18年のロングセラー!三菱デリカD:5を大幅改良&発売開始【昨年過去最高販売台数を記録】
19年目の大刷新 唯一無二のSUVミニバン「三菱デリカD:5」ビッグマイチェン発売開始
三菱「新型“四駆ミニバン”」発表! 新デザインの精悍ブラックグリル&先進カラーメーター採用! 本格4WD初搭載で走りを強化した新型「デリカD:5」18年目の進化とは!
トヨタのイマーシブ・ミュージアムが横浜に!クリムトとシーレの美を追体験【「THE MOVEUM YOKOHAMA(ザ・ムービアム ヨコハマ)12月20日オープン】
テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
【EVなんてまだ早い?】そう思う人向けに「ぜんぜん売れてない電気自動車」の意外と悪くない日常メリットを拾ってみた
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!