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スペックV×アルファ8C 怒涛の異種混合バトル

8Cで快適なグランドツーリング

 某日朝、アルファロメオ8Cコンペティツィオーネに乗り込む。2シーターのコクピットはタイトな空間ではあるが、2人の大人が窮屈な思いをせずに収まっていられるし、シートの後ろにそれなりの奥行きを持つ棚がセットされていて、ブリーフケースや脱いだジャケットなど、手回りの品を放り込めるのが好ましい。もっとも試乗車はそこにオプションのスケドーニ製レザーバッグを仕込んであったため、手荷物置き場はなかったが。

 レザー張りの薄くてフラットなクッションを持つバケットシートは、日本人の尻には若干幅が広い感じもするが、その座り心地、タイトさが押しつけがましくないところが僕には却って気持ちいい。ステアリングやシートの調整機能を駆使すればドライビングポジションは違和感なく決まるが、僕好みの低い着座位置を選ぶと上下に分厚いダッシュボードを通しての前方視界が、ちょっと上下に狭く感じられる。おそらく普段、エンジンが前にないためフロントの低いポルシェ911に乗っていることも、それが気になる一因だろう。

 コンソールのスタートボタンをプッシュすると、即座にエンジンが目覚めるのではなく、ルルルルルッとスターターが回って少し待たせたところでV8がヴゥワオンと吼えるのも、いかにもイタリアーノらしい。その昔、ウェバーキャブレター時代のフェラーリV12なんかも、こういう掛かり方だった。Qセレクトと呼ばれるシングルクラッチ2ペダル6段MTのオートを選んでスタート、シフトアップ時には多少のツンノメリ感をともなうが、まぁ許容の範囲だろう。とはいえ、ステアリングコラムから生える固定式パドルを操ってマニュアルシフトした方が意のままになるので気持ちよく、走り出して少しすると無意識のうちにパドルを叩いている自分を発見する。

 回転を上げるにつれてエンジン本体が“ルロロロロロロッ”と歌い上げるのに加えて、スポーツボタンを押すと“パッフォーン”というエグゾーストサウンドが盛大に奏でられるアルファV8のミュージックはストレートに気分を高揚させてくれるし、ヨーロッパの上質なスポーツGTの文法に忠実な、腰があってしかもフラットな乗り心地にも文句はない。だから、都内から伊豆半島までの移動は痛快にして快適なものに終始した。

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