約1億3000万円の「日産 GT-R 50 by イタルデザイン」の量産試作車に乗った。スーパースポーツの仲間入りは果たせたか?
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 310
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 310
2018年7月12日のグッドウッドに突然姿を現した「日産 GT-R 50」は、ちょうど50周年を迎えようとしている「スカイライン GT-R(PGC10)」誕生と同じ年に創立された、イタルデザインとのコラボレーションで完成したスペシャル記念モデルだ。当初はイタルデザインのラインで50台が限定生産される予定だったが、悪しくもイタリアに吹き荒れたCOVID-19によって計画が大幅に遅れてしまった。今回ようやく生産体制が整い、最初の量産試作車が完成、短時間ではあったが試乗するチャンスがやって来た。
ニッサンGT-Rは世界でも珍しい長寿なスポーツカーである。このような例はドイツでは「ポルシェ 911」、アメリカでは「シボレー コルベット」ぐらいしか存在していない。それがこのコラボレーションが誕生した理由でもあるだろう。
試乗会はトリノにあるイタルデザインの製造ライン見学から始まった。まず、日本からベースモデルが到着、最初の工程で交換される部品の取り外し(主にボディパネル)が行われる。その間にカーボン製のボンネット、ルーフ、リアデッキスポイラーなどの外販パーツが持ち込まれ、ベースモデルに組み付けられていく。そして心臓部のレーシングエンジンが搭載されるが、作業は丁寧で、全生産工程が終了するには6~8週間が必要であると担生産当者は語る。
工場見学を終えて外に出ると。試乗テスト用のGT-R 50が待っていた。外装色はミントグリーンで、エンジニアによればホモロゲーションテスト用だというこの車両は、すでに南イタリアの超高速テストコース「ナルド」をはじめ、一般公道ではアウトストラーダやドイツのアウトバーンで最終セットアップを終えているという。
改めて観察するが、外観デザインはジウジアーロ(イタルデザインを創設したデザイナー)の好むカミソリで切り取ったようなシャープな面とエッジで囲まれたボディが特徴だ。小型化されたヘッドライトには4本のLEDデイドライビングライトが並ぶ。ピアノブラックに塗装された大きなフロント開口部は凄みを増している。
ボディは完全にカーボン製に置き換えられており、低められたルーフと上下に薄いサイドウインドウがキャビンを小さく見せ、スポーツカーのシルエットをつくり出している。圧巻はリア部分で、バブルルーフから押しつぶされたように続くリアウインドウや、巨大なウイングとピアノブラックのリアフィニッシャーによって、後続車にスーパーカーらしい雰囲気を与えることに成功している。ただし、丸型4灯のリアライトはGT-Rのアイコンとして残されている。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
フォレスター圧巻のコスパ!! ヴェゼルは上級グレードがオトク!? 国産SUV14台の「高コスパグレード」
三菱「ランエボVI」が1890万円! 高額の理由は、日本にはない世界に5台だけの「マキネン」仕様の特別車だからでした
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第1/2戦】首脳陣の思惑が交錯する重要なシーズン。まずは上々のスタートを切った
【MotoGP】フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」
【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸 5日間1500kmのクルマ旅 その4
2024年物流問題の助太刀? 三菱「ミニキャブバン」/「タウンボックス」一部改良 走破性向上
『角田裕毅プレゼンツ カートウォリアーズ』、J SPORTSでの放送決定。国内トップドライバーが集結
「今年も首都高とKK線止めてみよう」銀座“空のホコ天”再び 24年は3日間!「昨年2万人応募ありまして…」
4月からの新しいCEV補助金の概要判明 EV補助額「85万~15万円」と差も
RX-8 パジェロミニ サンバー ブレイド……10年前の日本車はこんなに面白かった!! 2012年の「消えていったクルマたち」10選
新車購入から42年! 日産「フェアレディZターボ」の大きなトラブルはクラッチ交換のみ。「いまでも週1で必ず乗っています」
フォルクスワーゲンID.4が映画「ゴジラ×コング」とコラボ! GW期間中に映画館で、二子玉川で、正規販売店で、連動イベントを開催
青のストライプと真っ赤な内装、どちらがお好み? 「コルベット」特別仕様車は限定40台
【ズルいぞトヨタ!】欧州版「ヤリス」の商品改良が日本版より豪華&内容充実な“裏事情”とは
【やっぱり出るの?】開発継続が確認された新型「コペン」は定石通りこの夏に登場するのか
「トライトン」の悪路走破力がパジェロ級。SUVの洗練か、ピックアップの可能性か、そこが問題だ!
日本も常識になりそうな「オールシーズンタイヤ」ってなに? 財布と場所と面倒を同時に解決
ついに3000万円台に突入ダ! 「ニッサン GT-R」2025年モデル発表。伝説は続くのか…?
ホンダ ヴェゼル新型予告! シティ派からアウトドア派へ転向!? “ハントパッケージ”ってなんだ?
【言わんこっちゃない!】世界でEVの逆回転始まる! 中国の弱点を攻めるトヨタの粘り勝ち
いま買っとけ! 「コスパMAX」なのに…値上げ前や販売終了が迫る国産車4選