スペックV×アルファ8C 怒涛の異種混合バトル
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
GT-RスペックVに乗り移ると、ワインディングロードを走り出した途端、その速さに圧倒される。車重は8Cよりちょうど100kg重い1680kgだが、踏み込むと同時にボディを引っ張り上げる怒濤の加速は、クルマの重さなどほとんど意識させない凄みがある。と同時にそのコーナリングも相当な速さで、ボディは相変わらず上下動を繰り返しながらコーナーに飛び込んでいくが、それでも限界は見えてこない。
そこでいったんクルマを停め、コンソールにある「R」スイッチをプッシュして、トランスミッションの変速スピードを速めたり、VDCのセッティングを変更するなどして再度ワインディングに出撃、状況によってはターボの過給圧を一時的に上げるハイギアードブーストも駆使してみた。するとクルマの動きが一段と締まったかのように感じられ、これまで軽くブレーキングしながらアプローチしていたコーナーにスロットルを緩めるだけで飛び込んでいったり、コーナーからの脱出に際してのスロットル開度をそれ以前より深めたりするといったことが、セッティング変更前よりも自信をもってできるようになった。いやいや、痛快、痛快。しかしそこまで攻め込んでも、公道上では限界などまるで見えてこない。GT-RスペックV、底なしに奥の深いクルマで、それはこの強烈なキャラクターを持つスーパースポーツの、大きな魅力であるのは間違いなかろう。
つまり、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムとして数値で立証できる速さをその身上とするGT-Rと、数字にならない心地好さをドライバーに与えることを最大の使命として生み出されたかのような8C。その違いを認識した上で、GT-RスペックVと8Cコンペティツィオーネ、スーパースポーツとしてどっちがより自分の好みに合うかというと、GT-RスペックVの限界知らずの奥の深さに感動しつつも、僕は限界はさほど高くないけれどあくまで自分が主体となって操っている実感が持てる古典的快感至上派、アルファ8Cコンペティツィオーネの心地好さを採りたいと思った。こいつはやっぱり還暦をすぎた爺=じじいの選択かと我ながら思ったが、僕より30歳ほど若い『carview』K編集長の選択も「断然8Cです」という。年齢を問わず、古典の魅力は理解し易いということか。
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