サイトトップへ

サイト
トップへ


現在位置: carview! > 編集記事 > コラム > 最新のフェラーリ「296スペチアーレ」は60年前の名車をオマージュ? 往年の名作「ディーノ206/246」に思いを馳せる

ここから本文です

最新のフェラーリ「296スペチアーレ」は60年前の名車をオマージュ? 往年の名作「ディーノ206/246」に思いを馳せる

最新のフェラーリ「296スペチアーレ」は60年前の名車をオマージュ? 往年の名作「ディーノ206/246」に思いを馳せる

フェラーリ ディーノ

走りは爽快、すべてがダイレクトでドライバーを主人公にする

エンジンの始動にはコツがいる。3基のウェーバー40DCFダウンドラフトキャブと9.0の圧縮比によって、195hp/7600rpmのパワーと23kgm/4800rpmのトルクを生み出すハイチューン・ユニットだけに、相応の手順を必要とする。

まずキーを1段ひねり、背後からの燃料ポンプの唸りを確認。その後チョークを引き、クラッチを踏み込んだ状態でセルを回す。セルの回る音に呼応して、次第に“ブッ、ブッ、ブッ”と火が入り始めるタイミングを逃さずにスロットルを踏み込むと、エンジンが初めて鼓動を刻み始める。エンジンが始動したら右足で回転を調整し、チョークは戻す。

始動だけでも電子制御式の現代のエンジンとはまったく異なる。まさに儀式である。エンジンを掛ける時から、すでにクルマとオーナーの対話がはじまっている。

走りは爽快である。すべてのコントロール系がダイレクトで、ドライバーの意思どおりに動く。本当に気持ちがいい。

エンジンはいったん暖まるとアイドリングも安定し、気難しい面はそれほどない。ボア×ストロークが92.5mm×60mmのショートストローク型だから、エンジンのレスポンスは非常にいい。踏み込むというより、右足にちょっと力を込めるだけでワッと吹き上がる。

しかもエンジン回転の上昇と同調して背後でキャブレターの豪快な吸気音、エンジンの燃焼音、そして排気音が渾然一体となった「フェラーリ・ミュージック」が湧き上がる。

滑らかな感触の5速MTを駆使して、V6ディーノ・ユニットを7800rpmのレブリミットまで謳わせると、1〜5速で、それぞれ66km/h、95km/h、130km/h、177km/h、240km/hまで一気に伸びる計算だ。

もちろんそこまでは試していないが、その数値は誇張ではない。圧倒的なパワーの伸びとレスポンスのよさは、町中の走行でも心地いい。もちろん回すほどに精彩を増す性格ではあるが、2000rpm以上であれば十分なトルクがあり、リラックスした運転も可能である。

(次のページに続く)

この記事に出てきたクルマ マイカー登録

新車価格(税込)

3678 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3048 . 0万円 5180 . 0万円

中古車を検索
フェラーリ 296GTBの買取価格・査定相場を調べる

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

サイトトップへ

あわせて読みたい

サイトトップへ

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

関連サービス

メールマガジン メールマガジン