最新のフェラーリ「296スペチアーレ」は60年前の名車をオマージュ? 往年の名作「ディーノ206/246」に思いを馳せる
掲載 carview! 文:koensha 4
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ちなみにディーノという車名は、1956年1月に24歳という若さで白血病により急逝したエンツォ・フェラーリの愛息、アルフレディーノ・フェラーリ(愛称:ディーノ)に由来する。
彼は存命中、スクーデリア・フェラーリ(フェラーリのレーシング部門)に在籍し、名機といわれるV6レーシングユニットの開発に参画する。これがF2用として開発され、最終的にはF1用ユニットにまで発展した通称“ディーノ・ユニット”であり、206GT&246GTに搭載されたV6DOHC24Vの直接の祖先となったエンジンである。
フェラーリが生み出す作品は、数々の名ストーリーに彩られたものが多い。そのなかでもディーノ206GT&246GTは、とびっきりの逸品といえる。なにしろエンツォの愛息が手がけた伝説のエンジンを積み、サーキットの興奮がリアルに感じられるミッドシップスポーツである。
さらにワインディングロードでも持て余すことのない適度なボディサイズと、名匠ピニンファリーナならではの美しいフォルムというプレゼントまで付く。正式名称にこそフェラーリのネーミングは付かないが、フェラーリの魅力を堪能するのにこれほど最適なクルマはない。
ディーノの抑揚の強いボディは、最新のスポーツカーには望み得ない工芸品的な深い味わいを持っている。スリーサイズは4210mm×1700mm×1150mmとコンパクトだが、その存在感は圧倒的だ。周囲の空気を一変させるほどのインパクトを放つ。
フォルムはサーキット直系にもかかわらず繊細、それでいて見る者の気持ちを鷲づかみする芯の強さがある。個人的には数あるピニンファリーナ作品の中でも傑作だと思う。
サイドウィンドウの下側にある、控え目な形状のドアノブを手前に引きドアを開ける。キャビンはボディサイズから想像するよりもルーミーだ。2人のパッセンジャーにとって過不足のない空間を用意している。
車高は圧倒的に低いが、サイドシルがフラットなので乗降性は悪くない。バケット形状の本革張りのシートにリクライニング機構はないが、スポーツ走行にベストなポジションが即座に決まるのは、さすがフェラーリ作品である(ただし、若干ステアリングが寝た往年のイタリアン・ポジションではある)。
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