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後発ゆえのこだわり満載 スバル製ディーゼル登場

世界初のボクサーディーゼルはかくして生まれた

スバルの生産台数は1年で約58万台(07年累計値)。その内訳は登録車が約34万台、軽自動車が約14万台、海外生産が約10万台となる。この数字からも分かるように企業としての平均燃費も高めとなり、とくに軽自動車を送り出していない欧米では必然的に数値が高くなり、今後の販売を考えると厳しいのが実際。また現実に欧州での販売を考えた時、ラインナップにディーゼルモデルは不可欠。つまりスバルにおいてディーゼル開発は必須事項だった。企業における様々な事情からスバルのディーゼル開発は遅れ、決定されたのは約3年前だという。しかしスバルは後発ゆえのこだわりを活かしたディーゼルを短期間で投入した。

EE20の形式名が与えられた1998ccの水平対向4気筒ディーゼル・ターボは、長年ガソリン仕様のボクサーで培った技術とノウハウが活きている。最大の特徴はガソリン2.0リッターのEJ20に比べ、アルミ製シリンダーブロックのボアピッチを3.0リッターのEZ30並みに狭め、ボア×ストロークも86×86mmとスクエアストロークにし、全長を61.3mmも短くコンパクトにしたこと。また構造的にもセミクローズド・デッキを採用するなどSTI等のEJ20ターボで得たノウハウを活かし、大きな爆発力がかかるディーゼル燃焼に耐える剛性を確保。

一方コモンレールシステムはデンソー製のソレノイド・インジェクターを使い燃料を180Mpaで高圧噴射するタイプを用い、ターボはIHI製の可変ノズルターボを排ガス浄化装置に直付けして環境性能とレスポンスのよさを実現。そして排ガス性能はユーロ4レベル、CO2排出量は148g/kmを実現した(ちなみにガソリン2.0リッターターボの2.0GTspecBの6速MTで200g/km)。また重量もEJ20ターボと同等とした。

結果、最高出力150ps/3600rpm、最大トルク35.7kg-m/1800rpmを得たこのエンジンは、ガソリンよりレブリミットが低く低速トルクが太い特性に併せ、通常よりもハイギアード化された専用の5速MTと組み合わせられ4輪を駆動する仕組みだ。こうして世界初にして唯一のボクサー・ディーゼルが誕生した。

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