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後発ゆえのこだわり満載 スバル製ディーゼル登場

ベスト・オブ・走りのレガシィ

EE20は従来のEJ20よりも短くコンパクトであるゆえにオーバーハングの重量を抑えヨー慣性モーメント低減に寄与。重量もEJ20ターボと同等。しかもターボを排ガス浄化装置と直付けした結果として低重心化も図られ、ハンドリングに全く悪影響を及ぼしていない。他車ではガソリンの直4からディーゼルの直4への換装でフロント回りの重量が増えて操舵時にロールがグラリ、というハンドリングへの悪影響を及ぼすものもあるがEE20にはそれが全くないのが凄いところ。

事実、このエンジンは今回レガシィに搭載されるが、足回りの味付けは2.0R同等のしなやかなハンドリングが実現されており、その上にディーゼルのパワフルさやボクサーならではの滑らかさと静かさが加わり、爽快で上質な走りの味わいが生まれた。また忘れてならないのがレガシィでは初採用の電動パワステのフィーリング。ディーゼルのために与えられたこの機構は従来の油圧式よりも優れており、最近のトレンドである軽い操舵感ながらインフォメーションもしっかり…という理想的な感触を持つ。結果その走りはレガシィのベストといえるものだと報告できるほどだ。

そう考えると遅れてやってきた世界初にして世界唯一のボクサーディーゼルは、レガシィはもちろん今後のスバル車に、新たな価値をもたらすパワーユニットだと思えた。事実このユニットは今後、フォレスターにも搭載されて市場に出て行くのでさらに販売台数を上乗せできるだろう。実は当初計画ではこのボクサーディーゼルはフォレスターに最初に搭載予定だった。が、レガシィのPGM増田氏は「やはり先進技術はスバルの顔であるレガシィに」との想いで半ば強引に搭載を要請し願いが叶ったという。

まだ生まれたばかりのボクサーディーゼルだが、休む間もなく進化は求められる。事実スバルは今後このディーゼルを2010年頃にアメリカと日本にも導入したいと言う。現在、自動車は環境対応を迫られると同時に、いかに自動車本来の魅力(例えば、パワーやスピード、楽しさ、気持ちよさ)を盛りこみ両立するかが求められる。つまり環境対応だけでは商品的魅力は薄い。そう考えると今回試乗したレガシィのボクサーディーゼルは環境対応と同時に自動車本来の魅力を持ち、その上でボクサーの個性や味までをも手に入れた高い商品性を感じさせる1台と思えた。

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