後発ゆえのこだわり満載 スバル製ディーゼル登場
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:SUBARU
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:SUBARU
アクセルを踏みこむと、明らかにガソリン仕様のボクサー(=水平対向)とは異なる加速が始まる。回転の上昇はガソリン仕様と比べると穏やかだが、トルクは低回転から十分にあると同時に、極めて滑らかな回転感を伴ったまま勢いが増していく。
最大トルクの発生回転数は1800rpmと低く走り出しから力強さがあるため、回転の伸びや切れ味こそガソリン仕様に譲るが、その分こちらには豊かなトルクと滑らかな感触がどこまでも続く独自の気持ちよさがある。
同時に驚くのは静粛性の高さ。エンジン始動時こそディーゼルらしいブルっと震える感があり音も聞こえるが、一度走り出すと車内は極めて静か。100km/hでエンジン回転は2000回転付近のため巡航時でもエンジン音は気にならないし、追い越しでシフトダウンしてタコメーターの針が4000rpmを指しても車内に騒音は響かず、遠くで心地よいサウンドが聞こえる程度。この点もガソリン仕様との大きな違いとして感じられる。
この滑らかさと静かさはボクサーの素性のよさが大いに関係する。他の4気筒はバランサーシャフトで振動を低減し滑らかな回転を出す努力をするが、もともとピストンが互いに振動を打ち消すボクサーではバランサーシャフトを用いずに他の4気筒以上の滑らかさを実現する。またボクサーゆえクランクシャフトが短いため、相対的に他より高剛性で回転を考えた時にブレが少ないのも滑らかさや静かさの源といえるのではないだろうか?
ガソリン仕様よりも圧倒的で「滑らか」で「静か」なボクサーディーゼルを初めて経験して驚きを感じると同時に、ボクサーという形式はディーゼルにこそ相応しい、とすら思えた。それほどまでにボクサーとディーゼルの親和性は高く、ディーゼル化でボクサーならではのメリットがガソリン仕様以上に活きていると感じたのだ。しかもボクサーディーゼルはそのハンドリングにもしっかりと貢献していたのだから驚きだった。
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