スイフトが燃費大幅UP デュアルジェットの走り

走らないスイフトはスイフトじゃない!!

実は今回デュアルジェットと同時に軽に搭載済みの省燃費アイテム「エネチャージ」や「エコクール」も初搭載したスイフト。担当エンジニアになんで軽より遅くなったんです？　と聞いたら「競争が激しいですから」と一言。つくづく今の軽って大変なのだ。

しかし、乗るとまず気づくのは軽とはレベルの違うスイフトの質感の良さ。新作デュアルジェットエンジン搭載車にしろ、車両価格は139万7550円（XG・FF・CVT車）～とほぼ軽と変わらないお値段となったが、全体のテイストはあまりに違う。

最初に乗り込んで気づくのはシートのサイズとスポンジのたっぷり感で、一瞬これはフランス車か？　ってほど座り心地がいい。

さらに走り出したとたん実感するのは、ステアリングの剛性感の高さと滑らかさ。これまた最近の軽が良くなってきたとはいえ、レベルが違う。また乗り心地やしっかり感やフラット感、どれをとってもスイフトの方が上だ。

もちろん今回の省燃費化で足回り等が強化されたわけではないけど、つくづくスイフトは走り味だ。もはやラゲッジ容量にしてもわずか210リッター（ラゲッジボードを外したトールモード時）と、リアシートと合わせた実用性では、今のハイト系・軽の方が上を行ってしまっているけど、長距離乗るならコッチだと思う。

今回の省燃費化も「走らないスイフトはスイフトじゃない」を合言葉に走りを犠牲にしない方向で煮詰めたとか。もはやそこで勝負するクルマではないのだ。

ちなみに今回のエンジン改良に合わせて、内外装もリファインされており、エクステリアは微妙にグリルが変わってバンパー下にLEDベゼルが付き、新作エンジン搭載車はタコメーターが液晶になった専用メーターを装着。ま、オーナーぐらいにしかわからない違いですけど(笑)。