ベントレー、伝統が紡ぎだす極上の世界観
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:菊池 貴之
ドアを開けて運転席に滑りこむと、滑らかな手触りのミルク色の表皮が身体を包み込むようにサポートしてくれる。低く、スポーツカーらしい姿勢で座るものの、運転席からの視界が良いのはベントレーの特徴だ。高級時計のケースのような緻密な加工が施されたダイヤルを回して、室内を快適な温度に設定する。シフトヘッドをDレンジに入れて、アクセルを踏み込む。多気筒エンジンらしい滑らかな回転数の高まりとともに、フロントに積まれる4リッターV8ツインターボ・ユニットから最高出力507ps/6000rpm、最大トルク660Nm/1700rpmの大出力がデリバリーされて、着実に4輪に伝わっていく。
新たに開発されたV8ユニットは、高速巡航などの負荷の低い領域で半分の気筒を休止する機能を備える。休止といっても、完全に停止するのではなく、2、3、5、8番のシリンダーのバルブを閉じて、燃料噴射を停止するのだ。そのために要する時間は、わずかに100分の数秒。瞬時に切り替わる上に、電磁コイルによって逆位相の振動を発生させるアクティブ・エンジン・マウントのおかげもあって、切り替わるときの振動などを感じることはなかった。
6段からクロスレシオの8速ATとなったことで、走行状態によって適正なギアを選び出し、機敏な応答性を確保しながら、6%もの低燃費化に成功した。Sモードを選んでより高回転域まで引っ張るのもいいし、マニュアルで積極的に操るのも楽しいが、街中では変速を任せて、ラグジュアリーカーらしいゆったりとした走りを楽しむのも一興だ。
こっくりとした味わいのあるステアリングホイールは、自分の手の延長でクルマを操っているような確かさを感じる。4820×1945×1410mmのスリーサイズは、都内で乗るには大ぶりと案じるかもしれないが、実際に走らせると、見晴らしの良さとステアリングフィールのシュアさがあいまって、存外、あつかいやすい。
今回、高速道路を走るシーンはなかったが、0-100km/h加速を4.8秒でこなし、最高速303km/hというスペックを見れば、高速での快適な移動が約束されていることは想像に難くない。ノーマルの足周りでもしっかりと追従してくるが、可変ダンパーを切り替えて、よりスポーティなセッティングを選ぶこともできる。高級車の名にふさわしい快適性を備えながらも、なによりも最高のドライバーズカーであることを旨とする。そうしたベントレーらしさは変わらず、V8エンジンの採用によって、従来のW12モデルとはひと味違う軽快さや俊敏さを得た。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「すごい衝突事故…」 常磐道が一時「通行止め」! 「大型トラックが衝突、大破」し上下線ふさぐ 現場は1車線区間 福島~宮城県境は迂回必要に
ポルシェも認めたネクセンのスポーツSUVタイヤ「N’FERA RU1」にモータージャーナリスト・島下泰久さんが試乗。その実力は?
国沢親方がメッタ斬り!! 直也さん、ナベさん、サクラが2位は評価が高すぎるのでは!?
F1デビューで環境激変。一躍有名人となったコラピント、SNSから距離を置く「アレは有害だから……」
6000万円超え! いすゞ新型「超スゴい“精悍”モデル」登場! 70人乗りで画期的な「段差ゼロ」&340馬力の“静音ユニット”搭載! 新型「エルガEV」がラインオフ
まさかの復活! JR武蔵野線に沿う深夜急行バス 東武「ミッドナイトアロー」12月の金曜日から
さすがフランスの燃料メーカー! トタルのバイオ燃料は「ワイン製造の絞りカス」から作られていた
“世界最古のバイクメーカー”発「ヴィンテージ感のあるレトロバイク」が2025年モデルへ進化! 最新の「クラシック350」は快適な先進機能が充実
日産『リーフ』次期型はAWDクロスオーバーに進化! 初のデュアルモーター搭載も
セルジオ・ペレス、F1引退後の”インディカー参戦”には興味なし「怪我などせずにキャリアを終えたい」
高すぎる「クルマの税金」が大変化? 「二重課税」や「ガソリン税」解消なるか! もはや“旧すぎる”「複雑な自動車税制」現状の課題は? 電動化の今こそ「変わるチャンス」か
全長4mに「FR」採用! トヨタの「“6速MT”スポーツカー」が凄い! “4人乗り”で実用的な「小型クーペ」にクルマ好きから反響殺到! 市販化待望の「S-FR」とは
【早くも1万台超え】安価でも豪華装備、業界もザワつく大穴SUV「フロンクス」の “強みと弱点”
安くなって装備はどうなのよ? レクサスの高級コンパクトSUV「LBX」の最安グレード(420万円)はアリなのか
【周囲の視線まで変わる!】欧州名門ブランドの入門ハッチバック、今なら308と1シリーズ推しの理由
【何が起きている?】日産が開発する“新型コンパクトミニバン”が遅れる理由。計画中止の噂も
【名車ステージアを思い出した!?】ヒョンデの“デジタル感強め”な頂点SUV「アイオニック9」登場
活動家乱入で罰金2400万円、トヨタ歴史的大逆転、25年ドライバー発表、セリカ復活の布石…色々あったラリージャパン24【まとめ】
SUVに負けるな!? 今ではレアなステーションワゴン、フォルクスワーゲン新型「パサート」発売 525万円から
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!