シトロエン「C3 エアクロス SUV」は見た目はなんちゃってだけど、元気な走りの爽快コンパクトSUVだ
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
もう1台、ひとつ上のCセグメントに属する「C5 エアクロス SUV」にも試乗した。乗り込んだ瞬間、ビストロからちょっといいレストランに移ったぐらいの豪華さを感じたけれど、値段を考えればこの2台を比較するのは酷だ。
実はこのクルマに試乗するのは楽しみだった。というのも、“新世代のハイドロ”と称される「Progressive Hydraulic Cushions(PHC:プログレッシブ ハイドロリック クッション)」が装着されているからだ。シトロエンのファンで、走行距離が7万5000kmを超えたC6に乗る身としては大いに気になる存在だ。
ただしPHCは、一種のエアサスと油圧システムを組み合わせたハイドロ(ニューマチックサスペンション)とは異なり、金属バネとダンパー(ショックアブソーバー)を組み合わせたコンベンショナルなものだ。
ポイントはダンパーに第2のダンパーが組み込まれていること。サスペンションが限界まで縮むと、通常はバンプラバーというゴム部品に当たって跳ね返るけれど、PHCの場合は第2のダンパーが吸収してくれるというのだ。
というわけで、期待に胸をふくらませて2リッターのディーゼルターボエンジンを始動して、その強力なトルクに身を任せる……、けれど、あれ? フワフワ感はないな……。乗り心地は悪くはないけれど、正直なところ、期待していたのとは全然違う。
けれども市街地を離れると、ああなるほどと、得心した。高速道路では、確かにハイドロのような浮遊感がある。あと、速度が遅くても、ワインディングロードでは、スッと速やかに沈み込み、じわーっと戻る“ハイドロ感”が味わえる。なるほど、ある程度の荷重がかかることで能力を発揮するタイプなのだ。
帰路に自分のシトロエンC6のステアリングホイールを握りながら、タイヤをうにょうにょと動かすことで良好な乗り心地とフラットな姿勢を両立している点は共通だと感心した。
用いる技術は違うけれど、シトロエンが狙う乗り味はずっと変わっていないのだ。言い換えれば、理想の乗り心地を手に入れるために、シトロエンは新しい技術を開発し続けているということがよ~くわかった。
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