“完熟”Cクラスワゴン、今こそ買い時か!?

“ダイナミックハンドリングパッケージ”を選ぶべし

ダイナミックハンドリングパッケージを装着するとスポーツボタンがコンソールに備わり、これを押すと瞬時にサスペンションがよりスポーティに…となるのだが、実はそれはどうでも良かったりする。それよりもダイナミックハンドリングパッケージが付くからこそ、“乗り心地が良くなる”点が僕のお気に入り。なぜ電子制御の可変ダンパーを備えるこのパッケージオプションで乗り心地が良くなるか？

それは電子制御でダンパーの減衰力が変更できるようになるため、組み合わせるスプリング自体はメカサスよりも若干柔らかく設定されるからだ。事実ダイナミックハンドリングパッケージ装着車は同じ17インチサイズのタイヤ＆アルミホイールを履く通常のメカサスのアヴァンギャルドより遥かにしなやかな乗り味を持つにもかかわらず、運動性能は驚くほど高く、ワインディングでは“目から鱗のハンドリング”すら両立している。その走りは現行Cクラス随一、いや実はメルセデスの上級車種と比べてもヒケを取らないといっていい。

しかもそんな走りの良さだけでなく、生活のパートナーとしての“折り紙付きの実用性の高さ”や、AMGスポーツパッケージや深紅のボディカラーをはじめとする“単純な見栄えの良さ”など、素敵なライフスタイルを築けそうな存在としての魅力も存分に備えている。つまり見た目、装備、実用性、メカ、そして走り、味わい…これ1台あれば、自動車に求める全てが叶う。そんな気さえするパーフェクトな1台。現行Cクラスを買うなら迷わずこのモデル、と絶大なる自信を持ってオススメしたい。