ボルボV90 R-デザインに試乗。ラグジュアリー路線で乗り味は“超熟”に
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:中野 英幸
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ではなぜボルボのトップグレードであるR-デザインがこのようなセッティングを採ったのか? と考えると、それはこれまでとは違う、プレミアムラグジュアリー路線を狙ったからだと思う。
というのもV90/S90に採用されるのかはわからないが、ボルボにはもうひとつ「ポールスター」というスポーティグレードがある。これと棲み分けをするためにも、彼らはそのセッティングを大きくラグジーな方向へと振ったのではないかとボクは思う。
新世代となって車体性能とそのデザインテイストを大きく変え、そして見事に成功したボルボ。それだけに大きな期待を寄せてこれをテイスティングしてしまうが、もとはといえばV90は、高い年齢層に向けて用意されたフラッグシップモデルである。そんな顧客たちを上質にもてなすという意味で、その超熟した乗り味がひとつの回答になっていると考えれば、R-デザインという名称こそ若々しいけれど、全てに納得が行く。
だからボルボには、この乗り味を保ったまま、人知れずしれっと芯の通った応答性を整えて欲しいと思う。そうすればV90は、完璧なフラッグシップモデルになれるはずだ。
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