燃費20km/L超・998万円のS300hは本当にSクラスのベストバイか?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
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もちろん燃費も大きな魅力だ。そもそもハイブリッドとは“一台のクルマのなかでエネルギーをリサイクルするシステム”だ。使うエネルギーはガソリンや軽油などの液体燃料だから、最終的にどの液体燃料が高効率か? という問題に行き着く。ディーゼルエンジンが使う軽油はこのエネルギー効率がガソリンより優れている。数字で言えば、ガソリンエンジンがガソリンの38%前後を走行エネルギーに変換できるなら、ディーゼルは42%前後。この数字が燃費に大きく影響することになるのだ。
参考までに計測してみると、街中走行主体での実燃費は13~18km/L程度。数値に開きがあるが、回生エネルギーを多くとれる穏やかなブレーキの踏み方や、モーターを積極的に使う穏やかな加速など、ちょっとした速度コントロールなどのコツを使うだけで数字は大きく変化する。驚きは高速道路での数値で、走行速度が大きく影響するが、20km/L超えは楽に見えてくるし、メーカーが謳う実燃費25km/Lの世界もウソではないことがわかる。
というわけで結論だ。高速道路主体で使う方に特にオススメしたいのがS300h。あらゆるシーンでSクラスらしい静かさや上質さを求めるなら、100万円以上高くなってもS400h以上のグレードを買うのがいいだろう。
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