新型トゥインゴに試乗。異例に個性的、街角を曲がるだけでも愉しい
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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そこで新型トゥインゴだが、いかにもフランスの小型実用車らしい4ドア4座ボディの後端、左右後輪のあいだの低い位置に、0.9リッター3気筒ターボエンジンを後方に49度寝かせて横置きしている。その結果、エンジンルーム上の床を低く設定することが可能になり、テールゲートの奥にフロントエンジン車に近いラゲッジスペースを確保している。エンジンは897ccの3気筒ターボで、90ps/5500rpmと13.8kgm/2500rpmを発生、ゲトラグ製の2ペダル6段DCT、ルノーの呼称でEDC=エフィシエントデュアルクラッチと組み合わせられて後輪を駆動する。
ボディサイズは全長3620×全幅1650×全高1545mm、ホイールベース2490mmで、見た目のイメージほど小さくはなく、例えば全長やホイールベースはVWのup!より長い。サスペンションはフロントがストラット、リアがトレーリングアームの4輪独立で、ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがドラム。ホイールとタイヤは前後異サイズで、フロントが5Jに165/65R15、リアが5.5Jに185/60R15を履く。
日本で発売されるのは当面、上級モデルといえるインテンスとインテンス キャンバストップの2モデルで、車重は1010kgおよび1030kgと、これも900kgのup!より重い。ちなみにプライスは前者が189万円、電動キャンバストップつきの後者が199万円である。
多くの読者がご存知のとおり、こういったメカニカルな部分の基本はダイムラーのスマート フォーフォーと共通しているが、エクステリアおよびインテリアのデザイン、それにドライビング感覚を左右する細部のセッティングなどに、ルノーの個性が表現されているわけだ。
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