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マツダがBEVでも「混流生産」にこだわるワケ。スモールプレーヤーならではの“弱者の兵法”と、低迷する国内販売への打開策とは

マツダがBEVでも「混流生産」にこだわるワケ。スモールプレーヤーならではの“弱者の兵法”と、低迷する国内販売への打開策とは

「ファクトリーOTA」の機械(写真:編集部)

27年登場予定の新型BEVもエンジン車と混流生産

さらに、2015年からスタートした「ものづくり革新2.0」では、工場内だけでなくサプライチェーン全体を1つの工場のように見立て、効率を高めることでマツダの企業規模で電動化時代に対応していくそうだ。

例えば、従来は車種の仕向地ごとに車両制御デバイス(いわゆるコンピューター)を用意し、サプライチェーンの工場で1つ1つソフトウェアの書き込みを行っていたため、サプライチェーンもマツダも仕向地ごとの複数種類の在庫を管理する必要があったのだが、現在ではデバイスの種類を減らし、マツダの工場内で無線で書き込みを行う「ファクトリーOTA」を活用することで、在庫を減らし効率を高めているそうだ。

ファクトリーOTAのおかげで在庫量は1/4に減り、需要変動にも柔軟に対応可能となるのだが、サプライチェーン全体を1つの工場のように見立てて効率化するこの手法は、IT業界では主流であるクラウドサーバーのような考え方に近いのかもしれない。

なお、マツダは2027年にBEV専用の新プラットフォームを使った独自のBEVを投入予定だが、現在建設中の岩国の新工場でバッテリーモジュールを製造し、防府工場のラインでほかのエンジン車と一緒に“混流生産”する計画だ。既存設備を活用することで初期投資額で85%、量産準備期間も80%低減できるという。

マツダは当初、BEVの構成比率を25~40%と想定していたが「今はどちらかというと下限側(25%)に寄っているんじゃないか(弘中常務)」とのことで、既存の生産基盤を最大限活用するマツダの「ライトアセット戦略」は、先の見通せない電動化の黎明期を乗り越えるための“弱者の兵法”なのである。

(次ページに続く)

◎あわせて読みたい:
>>【実際どうなの?】マツダ「CX-80」オーナーの声…乗り心地は“かなり高評価”も、不満はデジタル機能に集中

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