【やはり本命】クラウンセダンの水素は傑作、HVも最高に快適。スポーツは最も若いユーザー向け
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 44
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クラウンスポーツに搭載される2.5L直4ガソリンエンジンはクラウンセダンのハイブリッドに搭載されるものと同じだ。ただ搭載する向きが異なる。こちらはレクサスのSUVやクラウンクロスオーバーなど、他の多くのトヨタのハイブリッドモデル同様、横置きだ。したがってFWDベースのシステムだが、クラウンスポーツにはリアにもモーターが組み込まれ、必要な場面では四輪を駆動する。
エンジンは最高出力186ps、最大トルク221Nm、フロントモーターは同119.6ps、同202Nm、リアモーターは同54.4ps、同121Nm。それらが同時にピークに達することはないので、システム全体の出力は足し算した数値にはならない。走行した印象によればクラウンセダンのハイブリッドと同等か、こちらのほうがやや身軽だ。重量やサイズの影響もあるだろう。
スポーツを名がつくだけあって、乗り心地はセダンよりもダンピングを感じさせ、シャキッとしている。スタイリングだけでなく挙動もクロスオーバーやセダンよりもずっと若々しい。
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自分のYouTubeチャンネルで「スポーツは40代向け、クロスオーバーが50代向け、セダンが60代向け」と言ったら「年齢層でわけてたけど高年齢でもスポーツ選ぶ人もいるでしょ」とお叱りのコメントをいただいた。もちろん高齢者がスポーツに乗っちゃダメと言うつもりはない。こういう想定で開発されたのだろうと想像しているわけだ。価格は590万円~と510万円~のクロスオーバーよりも高い。
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クロスオーバーに存在する2.4L直4ターボエンジンと組み合わせたデュアルブーストハイブリッドモデルは、スポーツには設定されない。どちらかというとスポーツにこそふさわしいパワートレーンだと思うのだが。代わりにPHEVモデルが追加されることになっている。こちらは大容量バッテリーと大出力モーターを活かしたパワフルな走りを味わわせてくれるのだろう。
クロスオーバー、セダン、スポーツにそれぞれ異なるパワートレーンを搭載するトヨタのバリエーションの豊かさには舌を巻くが、将来のマイナーチェンジで、現在は選べない組み合わせが実現する可能性が高い。先日トヨタはクラウン専用の販売店「ザ・クラウン」を展開することを発表した。将来トヨタのサブブランドとして半分独立した存在になるのかもしれない。早くもおじさんが乗るクルマの代表格だった頃が懐かしく思えてきた。
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