新型Sクラス クーペに海外試乗。驚きの逆ロール制御
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:メルセデス・ベンツ日本
S500 4MATICは、エアスプリングに電子制御ダンパーを組み合わせた、エアマチックサスペンションを標準装備している。コンフォートとスポーティの2モードが運転パターンによって自動的に切り替えられる他、ドライバーがどちらかを選択することもできる。
したがってそれは、S500クーペに柔らかくて快適な乗り心地と適度に俊敏なハンドリングを与えているが、コンフォートモードではややソフトすぎる嫌いがあってボディがゆるやかに上下動する傾向があり、スポーティモードでは時として試乗車が履いていたオプションの20インチタイヤの存在を、若干意識させられることがあった。
その一方、コーナーにおける挙動は大柄なボディから想像するより俊敏で、トスカーナの狭いワインディングではさすがに1.9mの全幅を意識させられるものの、狙ったとおりのラインを確実にトレースして、気持ちよくハイペースを保つことができた。
ところが、試乗会の後半でマジックボディコントロール=MBCを備えるS500クーペとS63AMGに乗ったら、乗り心地とハンドリングの印象はさらに好転した。ちなみにMBCは4WDには装着できない設定だから、そのS500とS63AMGはいずれも後輪駆動モデルだった。
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