初代とぜんぜん違うトヨタ ミライは現時点で最高のFCVに仕上がったが、黒塗り社用車としては後席が微妙
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦 93
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦 93
まもなくモデルチェンジするトヨタのFCV(燃料電池車)、「ミライ(MIARI)」のプロトタイプに試乗した。初代に対し、スタイリングはガラリと変わり、大幅にサイズアップし、前輪駆動から後輪駆動へと切り替わり、動力性能も航続距離も大幅に向上するなど、FCVであるという点を除き、全面的に刷新された。世界初の量産FCVとしてかなり実験的だった初代とは打って変わって、2代目からは本気でたくさん売りたいというトヨタの意気込みがひしひしと感じられ、あとは水素インフラの整備待ちという印象を得た。
2代目ミライは、「クラウン」などが用いるTNGAコンセプトに基づくGA-Lプラットフォームに、大幅に改良されたTFCS(トヨタ燃料電池システム)を搭載する。全長4975×全幅1885×全高1470mm、ホイールベース2920mmと、初代に比べ85mm長く、70mm幅広く、65mm低い、堂々たるサイズとなった。クラウンに対して65mm長く、80mm幅広い。ホイールベースは共通。初代が「プリウス」を膨らませたようなフォルムだったのに対し、低く構えたロングノーズのセダンのフォルムを得た。
チーフエンジニアの田中義和氏が「FCVだから選ばれるのではなく、カッコいいクルマだから選ばれ、それがたまたまFCVだったというのを目指したい」と言うだけあって、より未来感を感じるのは初代だが、2代目は“普通に”カッコいい。直6エンジンが縦置きされていそうな姿だ。
燃料電池システムは最新世代に切り替わった。初代には大小2個の高圧水素タンクが車体後部に搭載されていたが、2代目ではセンタートンネルにもう1個追加され、後部の2個と合わせて計3個が搭載される。これによって水素搭載量は4.6kgから5.6kgへと増加した。これに加え、リチウムイオンバッテリー(減速時に回生したエネルギーを貯め、加速時にFCスタックが生み出す電力に加勢して電力供給を行うため、FCVはハイブリッド車と同程度の容量のバッテリーを搭載する)の採用や、システム制御の最適化などによって約10%燃費が向上したため、航続距離はWLTCモードで初代比3割増しの約850kmとなった。実質的航続距離は600km前後か。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ホンダ、ヴェゼルを一部改良 意匠変更やHVにアウトドアテイストの新パッケージ
トーヨータイヤが“低電費”と耐摩耗性能を両立した小型EVトラック用リブタイヤ「ナノエナジー M151 EV」を発売
日産が新型「小さな高級車」発表! 全長4.3m級&上質内装を採用! 高級スニーカーから発想得た「キックス」とは
32年ぶりに改称「グッドライダーミーティング」から「ベーシックライディングレッスン(BRL)」へ
フェラーリF1、マイアミGPスペシャルカラーのアパレルコレクションを披露。ブルーのレーシングスーツもちら見せ
ポルシェも恐れたプジョーの存在!! 205GTIの1.6Lエンジンが気持ちいい! ファンの多さに納得のデキ
懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました
ハイブリッドシステムまで進化したぞっ! ホンダ・ヴェゼルのマイチェンを詳細リポート
でっかい懐中電灯?いやいや【DEWALT】「18V XR LEDタワーライト」はタワー型の⾼照度エリアライト!
軽自動車に使えない?「95馬力のバイク用660cc・3気筒エンジン」その特性から実現度を考えてみた
開発責任者(当時)自らが「R35 GT-R」の内幕を語るプレミアム書籍、シリアルナンバー刻印入りでの発売に向けて受注開始!
防水バッグに革命が! 柔らかくてコンパクトなのに中身が濡れない b/c「KAVA TY」【車に積みたいアウトドアアイテム】
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト