ベーシック~超マニアックまで多彩な駆動系を揃えた新型トヨタRAV4はどれを選べばいいのか?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
ここからは、動力(ガソリン/ハイブリッド)と3種類の4WDの違いに注目してみよう。結論から言うと、これを買っておけば間違いないというベストバイはない。いずれも完成度は高いが、少しずつクセがある。
そんな中で大トロと言えるのが2.5Lハイブリッドだ。RAV4の基本テイストであるしっとり系の乗り心地は、電動モーターと相性がいい。高速走行中でも状況に応じてエンジンを積極的に止めて静かにクルマを走らせるし、アクセルを踏んだ時はモーターアシストで2.5Lエンジン以上の加速力を発揮する。スポーツモードではレスポンスがさらに良くなり、刺激的な走りも楽しめる。
懸念は2.5Lエンジンの振動だ。うるさかったりがさつな振動ではないが、燃焼を突き詰めたエンジンがしばしば発生させる、小さいが鋭い振動が、フロアやハンドル、アクセルペダルから伝わってくる。回転数を上げると気にならないが、低回転からおだやかに加速する場面で出やすい。この振動が気にならない人はハイブリッドがオススメだ。
一方、玄人好みの中トロと言えるのが2.0L×CVTだ。加速はハイブリッドに負けるが必要十分。静粛性もハイブリッドほどではないが満足できるレベルで、振動も気にならない。加速では高回転の伸び感もある。スタートギア付CVTの完成度も高く、普通のATのようなステップ制御も採用され、CVT特有の違和感や反応遅れもない。
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