フルタイム4WD化で身近になったジープ・ラングラーの、それでも硬派な悪路走破性能
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:FCAジャパン 1
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:FCAジャパン 1
新型「ジープ・ラングラー アンリミテッド」で北海道の雪上特設コースを激走した話をしたい。ラングラーといえば、1941年に米軍に制式採用された「MB(モデルB)」、すなわちいわゆるジープを起源にもつ世界でもっとも有名なオフローダーだ。ちなみにこの時点で「ジープ」は正式な車名ではなくだれからともなくそう呼び始めた愛称だったそう。語源もはっきりこれだというものは特定されていない。ただしあまりにもその名が有名になったため、後に正式車名として採用された。
ジープの車体が四角四面なのは、生産をしやすくするとともに車体を上下に積み重ねることで運搬船にたくさん積み込むことができるようにするため。ウインドシールドを前へ倒せるようになっているのもそのためだ。
ちなみに当時米軍が課した車重、動力性能、積載性能などに関する条件は非常に厳しく、最初はどこのメーカーもクリアできなかった。少し緩和された条件をクリアしてきたのがウィリス社。ただウィリス社だけでは第2次世界大戦を戦っている米軍が求める台数を生産できる見込みがなかったため、設計図はフォードにも公開され、「フォード GPW」というバージョンも生産された。
このままジープのうんちくを書き連ねることもできるが、そろそろ新型ジープのことを書くことにする。新型ラングラーは 2018年、11年ぶりにモデルチェンジした。これまでのがJK型で、新しいのがJL型。JK型で量産ジープ初となるロングホイールベースの4ドア版のアンリミテッドが追加されたことで、販売台数が激増した。歴代のラングラーはドアを開けて前席背もたれを前へ押しやってから後席へアクセスする必要があった。つまり家族向けではなかった。アンリミテッドの追加によって、ラングラーは本格オフローダーでありながら、SUVとしても検討されるようになった。これこそが大成功の理由にほかならない。
もちろん新型も販売の中心はアンリミテッドだ。ショートバージョンも受注生産ながら買うことができる。新型JL型はひとまわり大きくなって、ホイールベースは3000mmを超えた。これは後席の足元空間を拡大するためでもあるが、新しく5速から8速へと段数が増えて大きく(長く)なったATを収めるためでもある。
エンジンは従来からの3.6L V6に加え、新たに2.0L直4ターボが加わった。数値のうえでは最高出力はV6が上回り、最大トルクは直4ターボが上回る。結果として若干のキャラクターの違いはあれど、大差ない印象を受ける。V6のほうが軽やかに吹け上がり、直4ターボのほうがやや力強い。日本で選ぶ場合は税制も異なる。白黒つけろと言われたら、回転フィーリングに優れる分、V6に軍配を上げる。あくまで私なら。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!