僭越ながら、第一回「国民車オブ・ザ・イヤー2018」を決定してみた(一人で)
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
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さて、いよいよ「国民車オブ・ザ・イヤー2018」を決めなければいけない……わけだが、これは本当に迷った。なぜならば今回の「6ベストカー」はどれも大衆実用車として非常に素晴らしく、甲乙など付けがたいからだ。
筆者が本家カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員になることは2000%ないと思うが、本家選考委員の皆さまの大変さを初めて知った次第である。また、車に限らず「物事に点数を付ける」という行為の無意味さも痛感した。そこに現れているのは「個性や事情の違い」でしかなく、「優劣」ではないからだ。
とはいえ勢いでこの企画を始めてしまったからには決めるしかない。ということで、決定した。
【国民車オブ・ザ・イヤー2018】
ホンダ N-BOX
本田技研工業株式会社
(受賞理由)
ニッポンの道路と家族にちょうどいい扱いやすいサイズで、ポップなスタイリングと抜群のユーティリティ性を実現。インテリアはセンス良好で、収納スペースも充実していて機能性も高い。そして走行フィールは軽トールワゴンの常識を超えたきわめて高レベルなもの。ある程度気持ちよくドライビングを楽しめて、燃費も良好である。
・試乗グレード/G・L Honda SENSING(FF)|149万9040円
【エモーショナル部門賞】
スズキ スイフトスポーツ
スズキ株式会社
(受賞理由)
実用コンパクトカーとしての基本的な要件を十分満たしながら、下手なスポーツカー顔負けの走行性能は新鮮であり、また刺激的でもある。走り出せばいかにもスイフトらしいハンドリングとトルクフルなエンジンにより「良き車が手元にあることの歓び」を満喫できる。内装の質感も高く、あらゆる面においてエモーショナルであることを大いに評価した。
・試乗グレード/セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車 2WD 6AT|205万9560円
【ファミリーモビリティ部門賞】
スズキ ソリオ
スズキ株式会社
(受賞理由)
ファミリーユースに重きをおいて開発されたというソリオは、結果としてファミリー層に媚びることなく、どのようなユーザーにも受け入れられる本格的な乗り味の車になった。大柄な車が主流の中、全幅を抑えたハイトワゴンスタイルは新鮮で、比較的手頃な車両価格でありながら、高度な走行性能と抜群の居住性・積載性を実現している点も高く評価した。
・試乗グレード/ハイブリッドSZ|217万9440円
【国民車オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞】
スバル インプレッサスポーツ
株式会社SUBARU
(受賞理由)
審査対象グレードは2Lではなく1.6L。走行安定性と操舵フィールの良さ、インテリアの質感に関しては全ノミネート車のなかでもトップレベルで、「国民車オブ・ザ・イヤー2018」に選ばれても不思議はない。ただし実燃費が今ひとつということと、それ以上に「他のノミネート車より明らかに車両価格が高い」という理由から、特別賞にとどめるべきと判断した。
・試乗グレード/1.6i-L EyeSight S-style 232万2000円
惜しくも何らの賞も受賞しなかったマツダ デミオとスズキ クロスビーだが、もちろんそれらも大変に素晴らしい大衆実用車であった。繰り返しになるが今回の「6ベストカー」に優劣はなく、それぞれ個性と事情の違いがあるだけなのだ。
ということで、本年も(国民車会議が続くようであれば)よろしくお願い申し上げます。
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