モデューロXならではの味わいが面白い。シリーズ第4弾フリードに試乗
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之
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まじめな物作りをしていれば、その想いは伝わる。そんなことを、モデューロに乗るたびにボクは想う。今さらいうまでもないことかもしれないが、モデューロとはホンダの純正アクセサリーを手がけるホンダ・アクセスのブランドである。そして今回は、そのコンプリートカー「モデューロX」の第4弾、「フリード モデューロX」に試乗した。
モデューロXをひとことで表すと、それは「行き過ぎない上質感」とでも言えるだろうか。メーカー純正という立場を取る関係から、その主体は外観とサスペンションチューニングがメインとなり、コンプリートカーといえどもエンジンをはじめとした動力系には手が入れられていない。よってその乗り味には、尖ったところがひとつもない。むしろ“まろやかさ”や“きめ細やかさ”をその主眼に置いた方向性であり、そこがスポーティさを主軸とした「NISMO」や「STI」とははっきりと違う部分。個人的な見解だけれど、同じホンダでも無限が「M」なら、モデューロは「アルピナ」とでも言おうか。
ただしそれが退屈なのかといえば、まったく違う。特に今回彼らが手がけた「フリード」は、使い勝手と走りを両立した、ご存じ“ちょうどいい”ミニバン。ルーミーな室内空間を持ちながらも高いボディ剛性を確保し、低床・低重心でこれを走らせるフリードにモデューロのスパイスを与えると、その輪郭がさらにハッキリと感じられたのである。
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