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試乗記 2017.12.27 レポート:岡崎 五朗 / 写真:小林 俊樹

随所にマツダ思想を反映させたCX-8は多人数乗車モデルの魅力を再定義する

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CX-8 XD Lパッケージ

ミニバンではマツダの目指すクルマづくりができない

CX-8は2.2Lディーゼルエンジンを搭載する3列シートのクロスオーバーSUV。シートは2-2-2配列の6人乗りと、2-3-2配列7人乗りの2種類を用意する。ミニバンのビアンテはすでに生産終了。プレマシーもカタログ落ちが決まっているなか、マツダ車として唯一の3列シート車がこのCX-8となる。

セレナやノア、アルファードなど、日本ではいまなおミニバンが高い人気を保っている。そんななか、なぜマツダはあえてミニバンをフェードアウトさせ、SUVに絞ってきたのか。この疑問に対する回答はおそらく二つある。一つめはライバルのミニバンとガチンコで戦うモデルを出してもおそらく勝てないだろうという消極的な理由。二つめは、おそらくこれがマツダの本音でありポリシーだと思うのだが、ミニバンというジャンルではマツダが目指すブランド価値やクルマ作りができない、という判断だ。

先代CX-5以降のマツダ車は、カッコよさにとことんこだわっている。先の東京モーターショーでは、「VISION COUPE」と「魁CONCEPT」という2台のコンセプトカーを展示し、カッコよさへのこだわりをさらに極めていくことを宣言した。一方で、多人数乗車を必要とするユーザーがいることも事実。ではどうすればマツダらしいデザインと多人数乗車を両立できるのか。その答えとして浮上したのが3列シートSUVというわけだ。

事実、CX-8はとてもスタイリッシュなクルマだ。デザイン面で高い評価を獲得しているCX-5と比べても、決して見劣りしない。軽快感やスポーティーさではひと回り小さいCX-5が優勢だが、サイドビューの伸びやかさや上質感はCX-8が優っている。どちらが好みかは人それぞれだが、スタイリッシュさという点では優劣つけ難い。たとえばプレマシーとCX-5を並べて「どっちがカッコいいですか」と聞いたら、ほとんどの人は即座にCX-5を指差すだろう。ところがCX-5とCX-8なら迷える。迷えるぐらいカッコいいにもかかわらず、多人数乗車を可能としているのが、CX-8のまずは大きな魅力である。

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