ルーテシアがマイナーチェンジ。従来型オーナーが着実な進化を報告
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
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ルノー・ルーテシアがマイナーチェンジ……というか、日本的にいうと“一部改良”とでも呼ばれるべき小変更を受けた。対象はひとまず、メイン機種となる1.2リッター直噴ターボ。変速機はこれまでどおりの6速デュアルクラッチ(6DCT)のみである。
ルーテシアのパワートレインが、このタイミングで手直しされた直接的な理由は“ユーロ6”だそうである。ユーロ6はEU(欧州連合)域内で義務づけられる最新の排ガス規制で、昨2015年の9月から継続生産車を含めた全車に適用されることになった(新型車に対しては14年9月から適用済み)。
排ガス規制の話題というと昨今はどうしてもディーゼルが中心となりがちだが、ユーロ6では、もちろんガソリンエンジン規制値も同時に見直されている。というわけで、ルーテシアのガソリンモデルも昨年9月から全車ユーロ6対応車となり、それが日本にも上陸したというわけだ。
もっとも、この1.2リッター直噴ターボそのものは、13年に新開発エンジンとして登場したばかり。当然ながら、最初からユーロ6を想定した設計である。なので、今回の改良も単純に規制適合させただけでなく、せっかくなので、それを機にパワートレインの商品力も上げた……ということだ。
実際、この改良型パワートレインはより厳しいユーロ6規制に適合させつつ、同時に動力性能そのものが引き上げられている。最高出力はわずかに下がって(改良前から-2psの118ps)、最高速度も微妙に低下したものの、最大トルクは1.5kgmほど向上した20.9kg-mに。さらに、6DCTのギアレシオを1~3速を低く、4~6速を高くして、トータルでのカバーレシオを拡大した。
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