アコードハイブリッド試乗。ホンダHVの逆襲
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
しかも加速中のストレスがまるで違う。ライバルのトヨタハイブリッドを思い出して欲しいが、特にプリウス。燃費を稼ぎたいのか、発進時にアクセルをちょっと踏んでもあまり加速しない。モワーっと発進し、徐々にアクセルを踏んだレベルに追いつくように加速する。要するにドライバーが求める加速量に対し、コンピュータが勝手に計算し、出力調整しているのだ。それはそれで最終的には速いのだが、感覚としては「途中はともかく、最終的に速いからいいだろ!」と言われている感じがある。
しかしアコードハイブリッドは違う。前述通り強力モーターで発進から驚くほどグイっと進む。つまりストレスやフラストレーションを感じないのだ。それどころか自制心がある人なら(小沢?(笑))必要分加速すればあとは自然にペダルを緩めるから、それはそれで燃費的にも好都合。よりストレスなく低燃費を実現できるのだ。
一方、ハンドリングに関してだが、スポーティながら意外としっとりしており、これはアコードハイブリッドと、その直後に乗ったアコードプラグインハイブリッドとはかなり違った。後者はアコードハイブリッドのリチウムイオンバッテリーを1.3kWhから6.7kWhに倍増させ、約37.6km、EV走行が出来るようにしたものだが、前後重量配分がかなり異なり、リアがヘビー。
よってプラグインのハンドリングは驚くほどスポーティで切った瞬間、すっと曲がる。感覚としてはより小さなフィットクラスのクルマを運転しているようで、逆に軽々しさすらあった。
その点、ノーマルのアコードハイブリッドはほどよく上質で、乗り心地も荒れた高速路面で時折バタついたがおおむね良好。スポーティさと上質さを程よく兼ね備えていた。
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