走りの7シーターミニバン、オトコと家族を両立
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
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ドアを開けエクシーガ・スペックB アイサイトのシートに収まると、そこには“コクピット”という言葉が相応しい空間が拡がっている。サポート性に優れたシート、自然に決まるドライビングポジション、適度な囲まれ感、そして何より低めのアイポイント。それらが複雑に絡み合って生みだしているのは、“ミニバン”というジャンルを微塵も感じさせないスポーティな感覚だ。後ろを振り向かない限り、3列7人乗りであることを忘れてしまうタイト感は、他のミニバンではちょっと味わえない。
そんなエクシーガの持ち味は、走りだすとより一層たしかなものになる。スバルが昔から信頼関係を築いてきた名門ビルシュタイン社製ダンパーを核に、強固なボディ、215/45R18サイズのポテンザRE050A、10mmローダウンした専用チューンサスペンションなどを組み込んだエクシーガ・スペックBで印象的なのは、フラットな姿勢と濃密な接地感覚。少しだけスピードを上げてコーナーを曲がれば、エクシーガの身のこなしがいかにミニバン離れしたものであるかを実感できるに違いない。
絶対的な限界性能もさることながら、狙ったラインをトレースする正確性はレガシィ譲り。信頼感溢れる高速直進安定性を含め、エクシーガ・スペックBにはスバルが常に追い求め続けてきた理想のクルマ像が濃密に反映されているのだ。
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