スバル新世代ボクサー搭載車を一気乗り!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
全性能進化を謳うレガシィの目玉であるDIT(直噴ターボ)。僕はこれに初めて触れた時に、ボクサーエンジンの明るい未来を感じた。
なぜなら既に直噴ユニットは世の中に数多あるが、このDITはそうした直噴ユニットの中にあってベストといえる仕上がりの良さを持っていたからだ。
DITでまず印象的なのはフィーリングの良さ。最近の直噴ユニットの多くは、アイドリングから常用回転域で回転にザラ付きがあったりカラカラとディーゼル的な音を発するものが意外に多い。だが、DITではそういう感覚がほとんどなく至極滑らかな回転の印象を与えてくれるのだ。
そしてもちろん最近の直噴ユニットらしく、低回転からトルク感に溢れており、回転が高まっていくとともに伸びやかに力が増していく感覚があり、さらに高回転域では圧倒的な力強さを発揮してくれる。
こうしたユニットだけに常用域では極めて扱いやすく、その上で高回転域まで存分にパワフルさを味わうことができる。つまり、実用性も高い上に、スポーツ性の高さも備えたエンジンなのだ。
最高出力300ps/最大トルク40.8kgmというスペックそのものにも十分に注目ができるのだが、実際には既に記したような感触の良さに心奪われる。そしてその上で圧倒的な力強さがあり、まさにその動力性能にホレボレとできる。
しかも組み合わせられるリニアトロニックCVTが制御をさらに巧みにしており、DITのフィーリングの良さに一層華を添えている。違和感の少ないリニアな感覚が増したことによって、DITの気持ち良さが引き立つ。僕は個人的にCVTが好きではなかったが、今回のリニアトロニックCVTの場合は、言われなければ気が付かないレベルにまで到達したといえる。
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