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パワートレーン一新! 新型Bクラスの走りは?

なぜ、AからではなくBからなのか?

メルセデス・ベンツのラインナップにおけるA/Bクラスの関係は、ご存知のように同じプラットフォームを採用する兄弟車。そしてこれは新型でも変わらない。ならばなぜBが先かと言えば、これまでのA/Bクラスの正統な後継がこの新型Bクラスだからだという。

もう少し判り易くいえば、新型Bクラスのコンセプトが、これまでのA/Bクラスを受け継いでいるのだという。つまり背高でスペースユーティリティがあって…という具合。併せて上海とNYで同時発表された「コンセプトA」からも明らかなように、新型Aクラスはこれまでとはコンセプトを変え、スポーツハッチに生まれ変わる、という事情もある。というわけで新型はBクラスを先に出して、まずこれまでのA/Bクラスのユーザーを確保したい、という狙いなのだ。

そうして登場した新型Bクラスだが、完全なる新開発モデルだけにトピックに溢れた1台となっている。まず注目すべきはその成り立ちだろう。というのも先代BクラスはAクラスから派生したことから、独創的な2重構造の、通称サンドイッチ・フロアを有していた。2重構造の空間部分は、来るべき電動駆動に対応するためバッテリーを収める場所であった。また衝突時には斜めに搭載したエンジンを床下へ潜らせると同時にそのフロアで衝撃を吸収するパッシブ・セーフティに貢献する構造でもあった。

しかし、新型Bクラスは透視図を見ても判るように、今までのようなサンドイッチではなく通常のフロア構造を採用している。が、しかし! 実はメルセデス・ベンツはサンドイッチ・フロアを捨てたわけじゃない。なんとバッテリー等の搭載時には、運転席の下あたりから後ろをサンドイッチ構造にできるフレキシブルなモジュール型のプラットフォームを設計していたのだ。しかもこの部分はモデルに応じて伸び縮みさせることも可能という、実に理にかなった新型プラットフォームなのだ。今回の新型Bクラス最大の肝は、この技術であることは間違いない。

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