パワートレーン一新！ 新型Bクラスの走りは？

キャラクターがより明確に

まだ海外でも登場したばかりのモデルだけに、ライバル比較はこれからというのが現状だが、特にドイツ勢にはガチンコのライバルが存在しないだけにアドバンテージは大きいだろう。特に背高を活かしたスペースユーティリティの高さは魅力的で、ファミリーカーとしては強みになる。加えてそれは従来のA／Bクラスのユーザーに強く響く部分になるだろう。

クラス的にはVW・ゴルフと比べたくなるのだが、ゴルフとガチンコとなるのは次に登場するAクラスと考えた方が良さそうだ。その意味では、AクラスとBクラスの位置づけは、スポーツ性でゴルフ以上を目指すAクラス、ユーティリティでゴルフ以上を目指すBクラスと言えば判り易いかもしれない。つまり両モデルとも、これまで以上にキャラクターを明確にするわけだ。

日本への導入は来春と言われているが、果たして日本導入時にどれだけ装備、特に安全関係を充実させ、それをどのくらいの価格で販売するのかが注目である。それらの内容によってはこのクラスに革命をもたらす存在になるかもしれない。

とにかくあらゆるものが“充実”。それが新型Bクラスから受ける印象だ。

そうしてさらにこの後、Aクラスは極めてスポーティなハッチとして登場してくる。さらにその後には4ドアクーペのCLCが登場すると言われ、さらにその後はSUVモデルも登場するというから、今後は“手頃なメルセデス”の幅が広がりそうな予感。Bクラスはその先陣を切って勝負してくる1台なのである。