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Cクラス、極まる。熟成度を海外試乗で検証!

マジック・ループを体現したモデル

メルセデス・ベンツの新モデルに乗っていつも感心するのは、以前よりも必ずどこかが進化していたり熟成されていたりして、前よりも優れている、と感じるところだ。

こんな風に記すと、「新しいのだから、そんなの当たり前でしょう?」と思う方は多いはず。もちろん、当たり前のことだ。

ただ、それをして他と違うと感じる理由は、メルセデス・ベンツの場合、試乗するとほぼ必ずと言って良いほどの確率で「果たしてこれ以上良くなる要素がどこにあるのだろうか?」と感じること。そう、その時点でのベストと思える乗り味・走り味がしっかり構築されている。

だから他のクルマのように「前モデルはここがイマイチだったけど、新型は良くなった」というのとは違う。新たなモデルに乗るたびに、「あれほど良かった前モデルより優れている。果たしてこれ以上どう良くなるのか?」と思うのだ。しかもそれはフルモデルチェンジだけでなく、フェイスリフトでも。

と、長い前置きになったけれど、今回のCクラスのフェイスリフト版はまさにそんなメルセデス・ベンツの「マジック・ループ」を体現したモデルだったわけだ。

スペイン領のカナリア諸島テネリフェで試乗したのは、既にフェイスリフト前から採用される新世代の4気筒ユニットである1.8リッターの直列4気筒直噴ターボの高出力版を搭載したC250ブルーエフィシェンシーと、おそらくこのモデルそのものは日本には導入されないであろう3.5リッターのV6直噴NAを搭載したC350ブルーエフィシェンシーの2台。

W204に関しては2007年6月に日本上陸を果たした前期型を即座に愛車として導入し約1年半所有。その模様をみんからの“まなブログ”で「Cクラス生活」として細かくレポートさせていただいた経緯を持つ。さらにその後C63AMGを約1年所有したゆえ、W204に関してはかなり経験のある僕だが、そんな僕をしても今回のフェイスリフト版に触れて、あらゆる面で相当に驚かされた。

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