Cクラス、極まる。熟成度を海外試乗で検証!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
走り出してまず感じるのは静粛性がさらに向上していること。以前よりもノイズは確実に抑えられており、居住性はさらに高まっていることが即座に伝わる。
この理由としては、今回のフェイスリフトでインシュレーター/メルシートといった防音/防振材の素材変更や適用箇所の変更を行った効果が大きい。他には4気筒モデルでフロアマットの素材を変更したことも効いているという。さらに7Gトロニックと呼ばれる7速ATもフリクション低減を行ったほか、ダンピングエレメントが入ったことで静粛性に効果を与えているという。
もちろん7Gトロニックが静粛性に効果を与えている理由はあくまで副次的なもの。フリクション低減を行った主たる理由は当然燃費への対応だ。7Gトロニックは今回新たにECOスタートストップ機構と呼ばれるアイドリングストップ機構を装備したほか、最終減速比の最適化も行っている。さらにこれまでATはC-M-Sの3モードだったが、今回はSクラスやCLSで採用した方式と同じE-Sの2モードに改められ、Eモードがデフォルトとなった。
これらによって搭載エンジンのスペックに変更はないものの、燃費性能とCO2排出量は確実に抑えられる。燃費はC180/200/250CGIが全車で15.6km/Lを実現し、CO2排出量が148~150g/kmとなる。一方で新V6を積むC350ブルーエフィシェンシーも14.7km/Lを実現。CO2排出量も159g/kmとなる。
走り出して感じる静粛性の向上と併せて、トランスミッションの変更や先に記した室内の質感向上が相まって、走りにはひとクラス上を想わせる感覚が生まれた。実際に走らせるとこれまでのモデルより力の伝達が滑らかで、もともとの走りの良さが更新されている。
しかし、何より驚いたのは乗り味・走り味の変化と、その理由だった。
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