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高い氷上性能を活かせ ガリットG5 実力チェック

ガリットG5の“ある”性能とは

カテゴリーごとに、細かくタイヤを作り分けるトーヨータイヤ。スタッドレスタイヤにおいても例外はなく、SUV用やミニバン用など、現時点で5つもの商品をラインナップしている。そのなかでフラッグシップタイヤとしての役割を担うのが「ガリットG5」だ。

ガリットG5は今年で2シーズン目。ボクは今までに数回試乗した経験がある。その全ての試乗で経験したこのタイヤの “ある”性能には毎度驚かされる。

空気が乾燥して気温がマイナス10度にも迫るような環境になると、滑り易いとされるアイス路面は、キュキュッとタイヤが路面を捉える音を発生させながら、思いのほかグリップする。冷凍庫から取り出した氷が指に張り付くのと同じ状況が、タイヤと路面の間に起きるからだ。だが、ガリッドG5に試乗するときはなぜか決まって気温は高め、アイス路面の表面に水膜が浮いている最悪の状況だ。こうした環境では、濡れた氷がツルツルと滑り易くつかみにくいのと同様に、タイヤも実によく滑る。

そんな過酷な環境にも関わらず、ガリットG5はかすかにキュキュッというアイス路面を捉える音を奏でながら、想像以上の高いアイスグリップを発揮する。それは 「えっ?」という驚きを覚えるほどのレベルなのだ。

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