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新型ゴルフ トゥーラン、エコカー減税で敵ナシ

エコカー減税で敵ナシ

ヘンな話、今のVWは全車質感のバケモノ、いや“質感モンスター”だ。上級セダン&ワゴンのパサートに始まり、一番手軽なポロに至るまで、ありとあらゆる部分に「イイモノ感」が散りばめられている。実はVW社はいまリーマンショック以降、世界的に絶好調と言っていい状態で、今年前半だけでも純利益で去年の6倍超に達している。

最大の理由はズバリ中国市場での伸びだが、私が思うにこの超ハイクオリティ戦略とも無関係ではない。決してこれ見よがしではないが、最初にドアに触れて開けた瞬間から手応えが素晴らしく、室内に入って樹脂やシート表皮の質感に納得し、さらにエンジンをかけた瞬間、「これは…」という状態だ。なにをオオゲサな、と思う人もいるかもしれないが、一度ディーラーに足を運んで実車に触って欲しい。モノにうるさい人ならすぐその違いに気づくだろう。

さて、本題だがこの日本ではコンパクト3列シートミニバンと言っていい「ゴルフ トゥーラン」はある意味、その超ハイクオリティ戦略の恩恵を最も受けている。なぜなら同クラスの国産ミニバンと比べると、質感の違いは圧倒的だからだ。もちろんその分お値段も安くはないが、ミニバン=実用的で味わいの少ないクルマ、と半ば諦めているユーザーには衝撃的。とにかく「ミニバンだからと言って我慢しないで」というメッセージを全身から発している。

それは今回のマイナーチェンジでさらに極まり、オマケに日本では最も重要なエコカー減税も適用になった。もはや向かうところ敵ナシ。そういう状態だろう。

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