オフロード試乗に見る ランドローバーの哲学
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
ランドローバー社は、1948年の創業以来、60年以上にわたって4WDを生産してきたオフロードのスペシャリストだ。現在はフラッグシップの「レンジローバー・ヴォーグ」を筆頭に、「レンジローバー・スポーツ」、「ディスカバリー4」、「フリーランダー2」の合計4車種をラインナップ。今月末に開幕するパリモーターショーでは、最新モデルの「レンジローバー・イヴォーク」が正式披露されることになっている。
自動車史を振り返ったとき、ランドローバーが成し遂げた最大の革命は、オフロード4WDにプレミアムな要素を盛り込んだことだろう。1970年に初代が発売されたレンジローバーは、それまではヘビーデューティーな乗り物としてしか認識されていなかったオフロード4WDを、多くのセレブリティに愛されるクルマへと進化させたのだ。現在では世界中のプレミアムメーカーがSUVをリリースしているが、ポルシェ・カイエンも、BMW・X5も、メルセデス・ベンツ MLも、広い意味ではレンジローバーの子孫のようなものである。
今回はオフロード試乗を通してランドローバーの哲学と魅力に迫っていくが、2010年1月にレポートしたレンジローバー・ヴォーグとディスカバリー4の試乗記も、併せて読んでいただけると幸いだ。
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