ミニ・ワン試乗、排気量アップで燃費もアップ!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:斎藤 正、BMWジャパン
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2代目BMWミニに少し前、フェイスリフトが施された。といっても外観に大きな変更はなく、例えばテールランプがLED化されるといった程度にとどまっているが、その一方でDOHC4気筒のパワーユニットに手が入れられるという、いってみればかなり渋いマイナーチェンジである。例えばミニ・クーパーの1.6リッターNAは従来型の120psから122psにわずかながらパワーアップしたし、クーパーSの1.6リッター直噴ツインスクロールターボは175psから184psへとパワーが上がるなど、確実に高性能化を果たしている。
とはいえ、最も大きく変わったのはベーシックモデルたるミニ・ワンのパワーユニットである。BMWミニが2代目に替わったときから、ミニ・ワンは95ps/6000rpmのパワーと140Nm/4000rpmのトルクを生み出す1.4リッターのバルブトロニック系ユニットを搭載し、そこに6段MTもしくは6段ATを組み合わせて前輪を駆動してきた。ところが新型は排気量をクーパーと同じ1.6リッターに拡大しながら、パワーを抑えて燃費側に振ったユニットをそのノーズに収めている。ヨーロッパではMINIMALIST=ミニマリストなるモデルも用意されるミニ・ワンには、面白いことに同じ1.6リッターながら75psと98psの2仕様が用意されている。それにもかかわらず燃費はどっちの仕様も同一とされていて、EUモードの平均で19.6km/リッター、CO2排出量は119g/km公表されている。
ところが日本市場での展開は、またヨーロッパのそれとは異なる独自のものになる。ミニ・ワンのエンジンが1.6リッターに拡大されたのは同じだが、日本には75ps仕様は導入されず、98ps仕様のみが発売される。ま、これは、日本におけるミニのイメージからいって、間違っていない方策だろう。
さらにヨーロッパでは、エコなミニの切り札として、2種類の新しいターボディーゼルエンジンを搭載したミニ・ワンDおよびミニ・クーパーDなるモデルが追加されたのも大きな話題になっているようだが、もちろんそれらは現時点で日本に導入される予定はない。
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