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マテリアル至上主義! ティグアン・Rライン試乗

マテリアル至上主義

最近のVW車の良さはつくづくジャンルだけでは表せない。ハッチバックやワゴン、コンパクトSUVという言葉でくくる以前に“VW”。それくらいすべてのクルマが研ぎ澄まされ、ある種のクオリティ&テイストコントロールが完璧になされている。

言わばそれはマテリアル至上主義だ。刷新した経営陣の方針もあるのだろう。エクステリア塗装の質、デザインの質から始まり、インテリア素材の質、デザインの質、建て付け精度、ステアリングフィールから乗り心地、エンジン音、スイッチの触感に至るまで徹底的に細かくVW車らしい“質”が問われている。しかもそのレベルが、どのクルマも例外なく高いのだ。

ティグアンもそうだ。元々は08年に日本デビューしたゴルフVベースのコンパクトSUVで、一般的なライバルはBMWのX3とか、ランドローバー・フリーランダー2。サイズ的には国産の日産エクストレイルやホンダCR-Vも比較対象になるだろうが、それ以前にユーザーは“VWのSUV”として見ている気がする。

他のSUVだけでなく、ファミリーであるゴルフやゴルフ・ヴァリアント、あるいはゴルフ・トゥーランも精神的なライバルになっていると思うのだ。

つまり数あるVW車の中で「何が自分に合ってるかな?」という視点である。それくらいに最近のVW車の静的かつ動的なクオリティレベルはぶっちぎりで、特に価格を考えると秀逸だ。

実際、スタート価格で比べると、ティグアンが371万円からなのに対し、フリーランダー2は410万円でBMW X3は570万円。ルノー・コレオスはほぼ320万円からと安いが、コレは中身が日産車だからやや違反気味(笑)として、とにかくティグアンのクオリティ的コストパフォーマンスは輸入車の中ではかなり高いのだ。

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