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アバルト・グランデプント、ほとんど天才的!

ほとんど天才的なセンス

世の中、女性には2種類いると思う。それは“エロいオンナ”と“エロくないオンナ”だ。しかも不思議なもので、本来の素材レベルは意外と関係がない。よく見るとさして美形でもないのに妙にそそられる人もいれば、逆に凄い美形なのにそそられない人もいる。もちろん、それは男性にも当てはまり、なぜだか妙に雰囲気のあるオトコってヤツがいる。ポイントはおそらく“分かっている”か“分かってない”かだ。分かってる人は、異性がどの辺にセクシーさを感じるかを本能的に察知し、それなりに対応するが、分かってない人はそこでなにも出来ず、セックスアピール出来ずに終わる。

同様にクルマにもスペックや素材の割に、妙に好き者の心をかきたてるクルマがある。その代表がこのアバルトだと思う。アバルトブランドはそもそも1950年前後にフィアットのチューニングパーツやコンプリートカーを作った事から始まっていて、日本でも有名なのは先代フィアット500ベースのアバルト車だ。エンジンをパワーアップ、もしくは600ccまで排気量アップし、専用の足回りや内装、カラーリングを施した仕様を見た方も多いはず。中にはリアフードを跳ね上げたまま走れるものもあって、そのカッコ可愛さに衝撃を受けた人も少なくないだろう。

 これは全般的に言えることだが、イタリアのチューニングカーは速くなった分、見た目もカッコ良くなる場合が多い。センスはほとんど天才的で、速くなった以上にカッコよくなったりもする。逆にイジってもそれほどカッコ良くならない日本車や、イジったところを時折隠そうとするドイツ車とは対称的。まさにイタリア人、恐るべし! なのである。

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